モントリオール世界映画祭で妻夫木×深津の『悪人』に拍手鳴りやまず!日本映画独特の演出に世界の人々魅了!

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会見に出席した妻夫木聡と深津絵里

 現地時間5日、モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に出品されている映画『悪人』で、監督の李相日監督、主演の妻夫木聡、そして深津絵里が現地モントリオールにて、記者会見および舞台あいさつを行った。『悪人』の公式プレミア上映で巻き起こったスタンディングオベーションの拍手はなかなか鳴りやまず、ロビーに残った感動冷めやらぬファンから李監督が質問攻めにあうなど、世界の人々を魅了した。

映画『悪人』写真ギャラリー

 同映画祭は、トロント国際映画祭と並ぶ北米最大規模の映画祭。近年では、滝田洋二郎監督、本木雅弘主演の『おくりびと』が最高賞のグランプリを受賞、また昨年も映画『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』で根岸吉太郎監督が監督賞を受賞した。まず5日朝9時から行われたプレス試写会を満席にした『悪人』には、その後行われた記者会見で、「世界中の人々は簡単に『愛している』というが、それがなぜこの映画では出てこないのか?」「『悪人』というそのものを映し出すのではなく、さまざまなものを映し出していたが、撮影前にどんな打ち合わせをしたのか?」など脚本、演出面での質問も多く飛び出し、その注目の高さをうかがわせた。

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 また、5日夜に行われた公式プレミア上映終了後、スタンディングオベーションが巻き起こり、李監督は、ロビーに残った感動覚めやらぬファンから質問攻めにあった。この熱狂ぶりに、李監督は「モントリオールの人々は映画を愛し、映画がないと生きていけない人たちと聞いています。『悪人』が素晴らしい薬になることを祈っています」とコメントした。

 主演の妻夫木は「今回モントリオールに来るのは初めてです。こういった機会に恵まれて感謝しています。この『悪人』というのは僕自身原作を読んで、演じたいと思って志願してきた作品で、僕の役者人生の中では特別な作品だと思っています。僕自身、俳優をやり始めて13年目ですが、今自分にできるすべてを出し尽くしたと思います。その思いというのが、日本の方だけでなく、こうやってモントリオールの方々にも触れていただけるということがまたさらにうれしいことです。この作品は人として人がどうあるべきかということを問いただしている作品だと思います。日本の人たちだけでなく世界の人に対しても同じことだと思うし、僕らが普遍的に考えていかなければいけないことだと思っています。少しでもそういったことを感じてもらい、自問自答していただければうれしいと思います」と作品に込めた思いを明かした。

 深津は「今回モントリオール世界映画祭に参加させていただくことができて本当にうれしく思っています。まさか去年の冬に撮影しているときに、この作品が海を越えるとは思っていなかったので、今ここでごあいさつしていることが夢のような瞬間です。このお話は九州に住むごくごく普通の人間たちに起こる物語です。それが、ここ海を渡った皆様の胸にどのように届くのか、今とても不安ですが、少しでも多くの方に観ていただきたいと思えるそんな作品にわたし自身出会えたので、世界の方々に観ていただける機会ができてとてもうれしいです」と語った。

 『悪人』は、長崎のさびれた漁村で生まれ育った土木作業員が犯してしまった殺人事件を軸に、人間関係が希薄となった現代に「いったい誰が本当の『悪人』なのか」を問い掛ける意欲作。多くを語らず行間で見せる日本映画らしい演出が、世界の人々にも高評価を得たことがわかる会見、プレミア上映となった。なお、授賞式は現地時間6日21時(日本時間7日10時)に行われる。

映画『悪人』は9月11日より全国公開

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