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園子温監督『冷たい熱帯魚』主役がトイレ中にスタンディングオベーションのハプニング!

第67回ヴェネチア国際映画祭

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監督、出演者たちからでんでんが非難を受ける図
監督、出演者たちからでんでんが非難を受ける図

 第67回ヴェネチア国際映画祭の斬新な作品を集めた第2コンペ部門「オリゾンティ」で現地時間7日、園子温監督『冷たい熱帯魚』(来年正月公開)がワールドプレミア上映され、園監督をはじめ、主要キャストのでんでん、吹越満、黒沢あすかが現地入りした。だがでんでんが終了間際にトイレに行き、スタンディングオベーションの時には主役がいないという失態を演じて、観客の爆笑を買うハプニングがあった。

映画『冷たい熱帯魚』場面写真

 同作品は実際に起こった事件をモチーフに、熱帯魚店を営む男が家族の弱味に付け込まれて、猟奇的な殺人事件に巻き込まれていくサスペンス。でんでんは、妻役の黒沢と一緒に、殺人を犯しては遺体を解体し、証拠隠滅を繰り返すという殺人鬼役。被害者役の吹越同様、海外の映画祭参加は初めてになる。その嬉しさのあまりに上映前にちょっと酒を飲み過ぎ、肝心な時に失態をやらかしてしまったようだ。

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 上映後、園監督からは「せっかくの映画祭なのに」と嘆かれ、吹越からは「でんでんさんが(終了間際の)物凄いタイミングで席を立たれて、これはあまりないことですよね」と飽きれ顔。それでもでんでんは、ちっとも悪びれた様子もなく「(映画祭という場に)慣れないものですいません」と平謝り。

 そんな男性陣を横目に、塚本晋也監督『六月の蛇』以来8年ぶり、2度目のヴェネチア参加となる黒沢は「前回の時より今の方が浮き足だっていないですね。この8年の間に三人の男の子を産みまして、毎日彼らを相手にしているものですから」と語り、貫録の違いを見せ付けていた。(取材・文:中山治美)

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