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『プレシャス』のリー・ダニエルズ監督、今度はストリート・ハスラーの映画をプロデュース!

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リー・ダニエルズ、ショーン・ベーカー監督、プロデューサー兼脚本家ダレン・ディーン
リー・ダニエルズ、ショーン・ベーカー監督、プロデューサー兼脚本家ダレン・ディーン - Photo-Nobuhiro Hosoki

 今年のアカデミー賞で話題になった映画『プレシャス』でメガホンを取ったリー・ダニエルズ監督が、宣伝プロデューサーとして参加した新作映画『プリンス・オブ・ブロードウェイ / Prince of Broadway』(原題)について、ショーン・ベーカー監督、脚本を手掛けたダレン・ディーンと共に語ってくれた。

映画『プレシャス』場面写真

 本作は、ニューヨークの通りでストリート・ハスラーとして、偽ブランド商品を売っていたガーナから来た不法移住者のラッキー(プリンス・アドゥ)が、昔の女から突如おまえの子どもだと言われ、1歳半の子どもを預けられ、困惑しながらも、その子どもの面倒を見るコメディー作品。2008年のロサンゼルス映画祭で、最優秀長編作品賞に選ばれた作品だ。

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 リーは、2年前のインディペンデント・スピリット賞で本作と出会ったことを明かす。「審査員をしていた僕は、かなりの衝撃を受けたんだよ! わずかな予算で、真実のニューヨークを描いて、普通の映画のキャラクターでは観ることができない、毎日人が腹の底に隠している言葉が表現されているところが良いんだ」と大絶賛する。そしてリーは、オプラ・ウィンフリーやタイラー・ぺリーが彼の映画『プレシャス』の公開を手助けしたように、本作にプロデューサーとして携わり、後押しをしたのだった。

 一方、メガホンを取ったベーカー監督は、本作のためにニューヨークで1年間ストリート・ハスラーを調査したことを明かす。「ストリート・ハスラーたちに警察だと疑われたりして大変だった」と話したベーカー監督だが、本作の主役となるプリンス・アドゥを紹介してもらうまでになり、「俳優ではなかなか演じられないストリート・ハスラーを主役にキャスティングできたし、彼のおかげでこの地区のロケーションも確保できたんだ」その成果を語ってくれた。

 そんなベーカー監督の努力のたまものというべき本作は、キャスティングの半分を、調査のときに出会ったニューヨークで働く人たちが占める異色作となった。また、ハリウッド映画では観られないドラマも展開されている。注目の作品だ。(取材・文:細木信宏 Nobuhiro Hosoki)

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