イタリア政府の腐敗ぶりを糾弾!本国では賛否両論!監督はコメディ女優

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コメディ女優でもあるグッザンティ監督

 第54回ロンドン映画祭でイギリス・プレミアが開催されたドキュメンタリー映画『ドラクイラ-イタリー・トレンブルズ/Draquila-Italy Trembles』(英題)のサビーナ・グッザンティ監督に話を聞いた。本作はカンヌでのプレミアに際しボイコット騒ぎまで起きた問題作だ。

 「自国の恥をさらしたと怒る人もいるのよ」というグッザンティ監督はイタリアで活躍するコメディ女優でもある。本作は、2009年夏のイタリア、ラクイラでの大地震と、それに対処するイタリア政府を追い、身内に仕事を回したり、女性問題も絶えないベルルスコーニ首相らイタリア政府の腐敗ぶりを糾弾するものとなっている。タイトルのドラクイラも、ラクイラとドラキュラをかけてベルルスコーニをラクイラの生き血を吸うものと皮肉っている。

 本作の撮影は「国はもちろんハッピーではなかったわ。いつも撮影許可が簡単にとれるというわけにはいかなかったけど、それほどひどいこともなかったのよ。それは監察下に置かれているような意識はあったけど、『あまり礼儀にかなったことではないんじゃないかな』と言われたりした程度よ。それは礼儀は大事なことではあるけれど、この際、そんなこと言ってられない。いつも『お願いします。お願いします。ありがとうございます』って撮っていたわ。彼らは嘘ばかり言ってたけど、ほかに支援してくれる人もたくさんいたのよ」と持ち前の明るい魅力で押し切ったようだ。

 政治風刺ネタもやっていたとは言え、グッザンティ監督のコメディからドキュメンタリー作家への転進に対する反応については「シリアスなものだし、ほんものの捜査でもあるから、予想したものと違って裏切られたように思う人もいたかもしれない。でも、いつも笑いをふりまいていなくてはいけないというところから離れて、作りたいものを作るのは自由になった気もしたわ」と語る。「完成した時には大泣きしたのよ」ともグッザンティ監督がいう本作は、イタリア本国で賛否両論を巻き起こしながら、海外の映画祭では注目を集めている。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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