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ディズニー『塔の上のラプンツェル』、公開2週目で見事全米ナンバーワン獲得!

全米ボックスオフィス考

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ディズニー強し! (今週第1位の映画『塔の上のラプンツェル』より)
ディズニー強し! (今週第1位の映画『塔の上のラプンツェル』より) - (C) Disney Enterprises, Inc.

 先週は初登場第2位に甘んじたディズニー・アニメ映画『塔の上のラプンツェル』が見事に巻き返しをはかり全米ナンバーワンに輝いた。

映画『塔の上のラプンツェル』場面写真

 先週から比べると55.7パーセントの収入減だった髪長姫ではあるが、2,161万ドル(約18億3,685万円)をたたき出して、先週第1位だった映画『ハリー・ポッターと死の秘宝PART1』から王座を奪い取った。封切り12日目にして『塔の上のラプンツェル』は総合興行収入9,657万ドル(約82億845万円)を記録しており、2009年ディズニー製作の映画『プリンセスと魔法のキス』の最終総合収益1億440万ドル(約88億7,400万円)を超えるものと予想されている。(1ドル85円計算)

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 ランキング第2位は、髪長姫に王座を奪われてしまった『ハリー・ポッターと死の秘宝PART1』で1,702万ドル(約14億4,670万円)。先週と比較して65.3パーセントの落下度と、これまでのハリポタシリーズの中でもかなり加速のついた落ち方を記録。だが、公開17日目における総合興行収入は歴代のハリポタ作品を上回っている。

 第3位は、こちらも巻き返しを図ったシェール、クリスティーナ・アギレラ主演のミュージカル映画『バーレスク』で、興行成績613万ドル(約5億2,105万円)を記録し先週第4位からワンランクのアップ。感謝祭の連休が過ぎた後の週末第1週目は、ファミリー映画が大きくランクダウンして大人向きの映画が台頭してくることが多く、今年もそのパターンとなったようだ。

 その傾向が如実に現れているのが第4位以下で、封切り後4週目にして第5位からアッパレな巻き返しをはかったデンゼル・ワシントンの映画『アンストッパブル』。再び第4位に返り咲いて597万ドル(約5億745万円)。

 先週末はパワフルな新作が皆無に等しく、アクション・ファンの出足が期待されていた新作映画『ザ・ウォーリアーズ・ウェイ / The Warrior's Way』(原題)も週末の収益は305万ドル(約2億5,925万円)でトップ5圏外という何とも寂しい結果に終わってしまった。わざわざ映画館に行って作品を観るのであれば、無名俳優が主役のアクション映画よりは、人気俳優が主演で映画ファンの間でもかなり評判のいい『アンストッパブル』の方が無難であると考えた観客が多かったようだ。

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 さてトップ5の最後は、先週第6位からワンランク上げたアン・ハサウェイジェイク・ギレンホール主演のラブコメ映画『ラブ・アンド・アザー・ドラッグス / Love and Other Drugs』(原題)で565万ドル(約4億8,025万円)。封切り12日目の総合収益は2,260万ドル(約19億2,100万円)となっている。

 今週末のボックスオフィスは感謝祭(サンクスギビングデー)が過ぎ、再びクリスマス時期の忙しさが始まるまでちょっと一息……という感じで静かな週末だった。毎年この時期はサンクスギビング疲れとクリスマス準備という理由で映画館への客足が弱まり興行収入も低下する傾向にあるのだが、今年はその兆候が特に顕著で、去年サンドラ・ブロックのオスカー受賞作映画『しあわせの隠れ場所』が公開されていた同時期と比べると、今年のボックスオフィス統計は14パーセント減となっている。また、週末の観客数も1997年同時期以来の最低数となっており、今年のアメリカ映画は全体的にさえないという周囲からの指摘を裏付けるような数値となっている。

 さて次回のランキング予想だが、今週末のラインアップは多少活気を取り戻しておりボックスオフィスの復活が期待できそうだ。

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 最初の上位候補作品は、ナルニア国シリーズとしておなじみの映画『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』だ。ディズニーが撤退し、一時期はシリーズの映画化続行が危ぶまれたナルニア国シリーズだったが、20世紀フォックスに助けられ心機一転で上位を狙う。

次の候補は、公開前からオスカー・ノミネーション候補の呼び声も高いマーク・ウォールバーグクリスチャン・ベイル出演映画『ザ・ファイター / The Fighter』(原題)。トップ5に食い込めるかはフタを開けてのお楽しみだが、実話を基にした苦労人のボクサー兄弟が主人公というスポ根もので、名作映画『ロッキー』をほうふつさせるといわれており、前評判はかなり高い。

 3作目は小粒ながら面白そうな作品で、映画『ザ・カンパニー・メン / The Company Men』(原題)。トミー・リー・ジョーンズベン・アフレッククリス・クーパーというオツな顔ぶれが、リストラされながらも必死に頑張るサラリーマンたちを演じている。

 そして最後はアンジェリーナ・ジョリージョニー・デップというウルトラ豪華なキャスティングが話題の映画『ツーリスト』。アンジェリーナがインターポールの捜査官、そしてジョニーは事件に巻き込まれていく一般旅行者という役どころ。上位をめぐるチャート争いは、ナルニアvs.アンジー&ジョニーの戦いになりそうだ。(文・取材: アケミ・トスト/Akemi Tosto)

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