海外ドラマにこの10年間、何が起きたのか?性描写や暴力表現のタブー解禁から始まる劇的変化

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「海外ドラマ10年史-著:今祥枝」

 「24 TWENTY FOUR」だけでなく「CSI:科学捜査班」「LOST」などCS、BSの普及で、日本では、ここ最近海外ドラマが年々ファンを増やし続けている。アメリカで制作されるテレビドラマがここ10年で、ファミリーだけでなくティーンエイジャー、30代以上の独身男女、同性愛者など対象を絞りつつもバラエティに富んできているということで視聴者のすそ野が広がっているのだ。そんなテレビドラマの10年史を紹介する単行本「海外ドラマ10年史-著:今祥枝」が日経BPから発刊された。

 本書では、わかりやすく2000年に始まり2010年まで、その年に始まった代表的な番組名となぜヒットしたのかなどの分析が解説されている。それらを読み進めるとテレビドラマの内容の多様化や今ヒットしている番組の理由が見えてくるのが面白い。テレビドラマ10年史で最初に語られるのは「CSI:科学捜査班」だ。本作の製作総指揮が『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジェリー・ブラッカイマーであることは、ハリウッドの才能がテレビ界に進出するきっかけになったという。そしてこの作品以降、犯罪捜査ドラマとシリアルドラマが量産されることになる。

 また、ドラマの内容が多様化してきたのは、HBOなどのケーブル局が、地上波のように暴力や性描写などを規制する必要がなく思う存分オリジナリティな内容を作り上げていくことができたからだという。その成功作が「セックス・アンド・ザ・シティ」や「ザ・ソプラノス」だ。

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 そして「アメリカン・アイドル」に代表されるリアリティーショーは日本ではあまりヒットはしていないが、アメリカでは大ブレイクしていることもここ10年の特徴的な現象だ。また2007年に起きた脚本家組合のストライキが及ぼす影響や2010年から2011年にかけてはスティーヴン・スピルバーグリドリー・スコットマーティン・スコセッシなどハリウッドの巨匠が続々テレビドラマに参入してくることも触れている。

 海外ドラマ入門者にとっても膨大な数のドラマをカテゴリー分けする指針にもなり、海外ドラマ通にとっても10年のテレビドラマ史を見直すという意味で興味深い内容。客観的に書かれているため幅広い読者に受け入れられそうだ。

「海外ドラマ10年史-著:今祥枝」日経BP刊 1,365円(税込)

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