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全裸男が乱入から人種差別まで…アカデミー賞事件簿を振り返る【第83回アカデミー賞】

全裸男が乱入から人種差別まで…アカデミー賞事件簿を振り返る
黒人として史上初めて主演男優賞を受賞したシドニー・ポワチエ - Getty Images

 毎年、ゴージャスな演出に趣向を凝らしたサプライズ、感動的なスピーチとさまざまな話題を振りまいてくれる映画界最大の祭典、アカデミー賞授賞式。その模様は全世界に生中継されるが、時にはライブゆえの珍ハプニングが起きることもある。映画に負けないドラマを生み出すアカデミー賞授賞式の事件簿を振り返ってみた。

 授賞式のハプニングとして、まず挙げられるのが、1974年に行われた第46回アカデミー賞授賞式で起こった「全裸男乱入事件」。映画『旅路』でアカデミー賞主演男優賞を受賞している名優デヴィッド・ニーヴンが司会を務めたこの年、彼が作品賞のプレゼンターである女優のエリザベス・テイラーを紹介している際、ステージの後方を全裸の男がVサインしながら横切ったのだ! あまりの出来事に場内は騒然としたが、その直後にデヴィッドが「貧相なイチモツでしたな……」と完ぺきなツッコミで、大爆笑をさらった。ちなみに、男性の全裸がアメリカのテレビで放送されたのはこれが史上初。この男は当時33歳のコメディアンで、珍事の5年後には自分が経営するポルノショップで遺体で発見されたそうだ。

 アカデミー賞の歴史を変えたと同時に、人種問題の根深さを印象付けたのが1963年度第36回アカデミー賞授賞式。シドニー・ポワチエが映画『野のユリ』で、アフリカ系アメリカ人として史上初めて主演男優賞を受賞したときだった。シドニーは映画『手錠のまゝの脱獄』での演技も絶賛され、主演男優賞にノミネートされるも受賞はならず、彼がアフリカ系アメリカ人であることが、少なからず影響したといわれていた。一方、『野のユリ』で見事オスカー像を手にするも、同胞からは「白人が理想視する黒人を演じている」と反感を買うはめに。もちろん、その後、デンゼル・ワシントンが2度もオスカーを受賞し、ハル・ベリーも主演女優賞を受賞するなど、シドニーがアフリカ系アメリカ人俳優のために、未来を切り開いた功績は計り知れない。

 映画『ゴッドファーザー』で2度目の主演男優賞を受賞したマーロン・ブランドが、受賞を拒否したのも有名な事件の一つ。そして授賞式当日は、マーロンの名前が呼ばれたときにネイティブ・アメリカン姿のフィリピン人女性を会場に送り込み、アメリカ映画における人種差別、特にネイティブ・アメリカンへの不当な扱いを提議させた。その後、名優とアカデミー賞の間に大きな溝が生まれたのは言うまでもない。同じ主演男優賞受賞でも、映画『戦場のピアニスト』で栄冠を勝ち取ったエイドリアン・ブロディは、喜び過ぎて、プレゼンターのハル・ベリーに抱きついたかと思ったら、突然ディープキス! 翌日は彼のキス魔っぷりが大きく報道された。

 そして今年、第83回を迎えたアカデミー賞授賞式は、若い世代にアピールすべく、アン・ハサウェイとジェームズ・フランコという若手実力派コンビが司会に抜てきされた。特にジェームズは、アカデミー賞作品賞を受賞した映画『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督最新作『127アワーズ(原題) / 127 Hours』での体当たりの熱演が評価され、主演男優賞候補の筆頭に挙がっている。司会者がそのまま、オスカー像を手にする珍事が起こるかも!? 何が起こるかわからないアカデミー賞授賞式から目が離せない。

 映画『手錠のまゝの脱獄』は1月21日午前11:25よりWOWOWにて放送


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