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「バレエ」が共通点の周防正行監督と漫画家・曽田正人の対談実現!創作の工夫を明かす

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曽田正人と周防正行監督(左より)
曽田正人と周防正行監督(左より)

 4月16日に公開される映画『ダンシング・チャップリン』の周防正行監督と、週刊ビッグコミックスピリッツでバレエ漫画「MOON-昴 ソリチュード スタンディング-」を連載中の漫画家・曽田正人が、先日都内で「バレエ」をテーマに対談を行った。

映画『ダンシング・チャップリン』写真ギャラリー

 周防監督約4年ぶりの新作となる『ダンシング・チャップリン』は、フランスの振付家ローラン・プティ演出の同名バレエを、初演からチャップリンを踊ってきたルイジ・ボニーノと自身の妻でもある草刈民代を迎え映画化。華やかな舞台裏をドキュメンタリー仕立てにした第1幕と、ダンサーたちのパフォーマンスを映像として収めた第2幕からなる周防監督渾身(こんしん)のエンターテインメント作品となっている。

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 これまで映画『シコふんじゃった。』の学生相撲、『Shall We ダンス?』の社交ダンス、『それでもボクはやってない』の痴漢冤罪(えんざい)問題と独自の題材で作品を制作してきた周防監督。そんな監督が新作の題材に選んだのは「バレエ」だった。「一番撮りたかったのはルイジと草刈の関係。草刈はプティとルイジに出会って、自身が持っている隠れたバレエの能力を引き出された。そんな2人の踊りを撮るというのがテーマでしたね」と周防監督は本作に込めた思いを語った。

 一方『Shall We ダンス?』以来、周防監督作品に注目しているという曽田は、「あの映画は本当に面白くて、だからその監督がどんなテーマの作品を作るかというのはとても興味深かったんです。新作の題材がバレエと聞いて……。映画を観させてもらったのですが、共感し過ぎた! 第1幕のプティさんとの交渉などは、自分でも作品を作る際にダンサーや演出家との間で経験があるので、頑張れって思っちゃいました。その部分があるから第2幕のバレエがより引き立つんですよね」と絶賛。すると周防監督も「バレエは一つの作品でもいろいろな解釈がある。わたしも曽田さんの漫画を途中まで拝見させていただきましたが、白鳥の湖なんかの解釈の仕方が独特でとても面白かった」とお互いの違った視点で語られるバレエについて、理解を深め合っていた。

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 また、劇中のバレエの描き方について周防監督は「舞台芸術の宿命なのだけれど、バレエは客席に向かって振り付けられているんですよ。だから正面が一番美しく見える。でも映画では正面だけってわけにはいかないから、きちんと理屈が見つけられるカット割をしました」と映画化にあたり工夫した点を明かす。曽田も「バレエなので、カットとしての完成度よりも、動きを意識して流れを出せるように心掛けて描いています」と話し、2人のこだわりを共感し合い、時にうなずきながら語った。

 その後もバレエの持つ魅力や日本におけるバレエダンサーの立場、作品ができるまでの裏話や制作する上で大切にしていることなど、周防監督と曽田の熱いトークが繰り広げられた。この対談の詳細は4月11日に発売される「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に掲載される。(取材・文:磯部正和)

映画『ダンシング・チャップリン』は4月16日より銀座テアトルシネマほか全国公開

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