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須藤元気、被災地でのボランティア活動をまとめた本を7月に刊行 売り上げはすべて被災地へ!

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被災地にて、ボランティア活動中の須藤元気
被災地にて、ボランティア活動中の須藤元気

  4月に被災地・石巻市で、ヘドロのかき出しなどの復興活動を行った須藤元気が、自らのボランティア活動記録をまとめた本を、今年7月に講談社から単行本として刊行することを明かした。「いままでボランティアを行ったことのなかった方々にとって、少しでも指針になれば……」という思いで書きつづった書籍は、初版分の売り上げすべてを被災地復興支援の義援金として寄付する予定だという。

 「ボランティアはこれからも続けていきたい」と語った言葉のとおり、須藤は先月に続き、5月22日からの1週間、仲間と共に陸前高田市を訪れ、復興作業を行った。1か月ぶりに被災地を訪れた須藤は自分と被災地の間に知らないうちに生まれていた大きな温度差を感じたという。「陸前高田を訪れた日に、地元の方が夕食に招待してくださったんです。おいしいお酒、ごちそうをいただいていたんですが、お話をしていくうちに、その方も被災され、ご兄弟2人を亡くされていた。東京にいると、やっぱり平和じゃないですか。でも、あちらはまだまだ何も変わっていなくて、『誰誰さんの遺体が見つかったよ。良かったね』っていう会話が、地元の方々の日常なんです。被災地は3日前に水道が復旧したばかり。東京のビル群は、行きも帰りも、こうこうと明かりがついていて……。なんか、言葉が出なかったです」と声を震わせた。

 翌日からボランティア作業を行った街は津波で壊滅状態で、須藤が「まるで焼け石に水のような状態です。重機を使っても、まだまだ……。全復興までに5年から10年はかかるんじゃないでしょうか」と言うとおり、いろいろなところに瓦礫が散乱。右も左もわからないほどの悲惨な津波の傷跡が広がっていた。家屋のヘドロ出しがメインだった前回とは違い、今回は下水の泥出しや田んぼのがれき撤去が作業の中心だったという。雨が降る中、仲間20人と作業を続けていくにつれ、ボランティア不足を改めて痛感した。
 
 3月11日から2か月以上がたち、被災地関連のニュースはだんだんと少なくなってきている。ボランティアに訪れていた学生たちも4月から授業が始まり、ゴールデンウィーク以降、ボランティアはどんどん減少している。だが、被災地の現状はまだまだ壮絶だった。「前回から一か月たっていることもあり、ヘドロの異臭はさらにひどくなっていました。僕らの活動にどれほどの意味があるのかと、無力感に陥るほどの壊滅状態。でも、地元の方々は来てくれただけで……とおっしゃってくれました。とにかく人手が足りません。休みがあったら、ぜひたくさんの方にボランティアに訪れてもらいたいと強く思いました」

 「とにかく人出が足りないんです」、取材中、須藤は何度も何度もそう口にした。多くの人にボランティアに行ってもらいたい、そんな思いから、7月に刊行する予定の本には、ボランティア活動を通して学んださまざまなことをつづった。「ボランティアに本当は行ってみたいけど、勇気がない、そんな方にはぜひ読んでもらいたいです。他者の目を気にしている限り、幸せはつかめません。このままでいいのかな? と思っている方は、一回行って被災地の現状をきちんと目にしてもらいたい。行動して、地元の人々と接することで自分自身のこれからの生き方もきっと変わっていくと思う」と訴えた。「人が行動するのは、利益を生むとき、何かに感動したときの二つがある。ボランティアには、感動がある。一人取り残された奥さんのため、津波で亡くなったご主人の形見を、がれきの中から見つけてあげたとき、僕は感動を実感しました。ボランティアを体験して、新しい価値を生んでもらいたい」。自分自身、ボランティアという経験を経て、人を思いやることの大切さを再認識したという須藤は、これからも、長期的にボランティア活動を続けていくつもりだという。(編集部:森田真帆)

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