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佐藤隆太が被災地宮城県へ、有名人が訪れなかった小さな避難所も訪問

佐藤隆太が被災地宮城県へ、有名人が訪れなかった小さな避難所も訪問
地元の人々ともちつきに精を出す佐藤隆太

 19日、宮城県石巻市の避難所にて、映画『ロック~わんこの島』が上映会が行われ、同所を訪れた主演の佐藤隆太が、避難所に暮らす被災者たちと交流をはかった。

 この日佐藤が訪れたのは、石巻市の最北端に位置する北上町十三浜。町が丸ごと津波にのまれ、小学校、中学校を含めたほとんどの家が全壊するという壊滅的な被害に遭ったこの地は、橋の崩落や道路の寸断によって、震災から100日以上がたった今でも復旧が進んでいない。今年2月に完成したばかりで、オープンを待たずに震災に遭い、併設の保育所とともに急きょ、避難所として使われることになったという子育て支援センターで上映会は行われた。三宅島の噴火で被災した家族と愛犬のきずなを描いたストーリーに、会場からはすすり泣きが聞こえた。上映が終わり、舞台あいさつに立った佐藤が、「作品の中に、震災と重なってしまうところもあるのではないかと、正直とても不安でした。映画はいかがでしたか?」と話しかけると、会場からは大きな拍手が。宮城を訪れる前から「(火山性)地震のシーンで、つらい経験を思い出してしまうのでは……」と案じ続けていた佐藤から、いつもの笑顔がこぼれた。

 仙台から2時間半かけてこの地を訪れた後、新石巻、名取と2か所の映画館で舞台あいさつを予定していた佐藤は、きっと全員にサインをする時間がない……、と前日のうちにサインをした200枚の作品オリジナルうちわを、一人一人に声をかけながら手渡し、ずんだもちの炊き出しに参加。佐藤が、きねを手にしてもちをつくたびに、周りを囲んだ被災者たちからは「よいしょー!」と大きな掛け声が上がった。映画のみならず、テレビドラマやCMなどで活躍している佐藤の来訪に、お年寄りから子どもまでみんなが大喜び。地元の高校生からも、老人たちからも、「かっこいい~!」と終始黄色い声援が飛んでいた。震災当日は園児たちと山の中で一晩を明かしたという地元の保育士たちは、「今日は、生まれて初めて芸能人を見ました! 佐藤さんは、本当にかっこよくてうれしかった!」と喜びを語った。片手に花束を持った彼女たちは、近くにある土葬場に行くのだという。

 上映会を主催したのは、津波により跡形もなく流されてしまった石巻の映画館「岡田劇場」代表取締役の菅原聖さんと、菅原さんの同級生で地元消防団員の遠藤昭弘さん。自宅が津波に流され、支援センターで暮らす遠藤さんは、「わたしたちはまだ復興へのスタートを切ったばかり。今日は、久しぶりに若い人の笑顔が見られました。これからの復興を担っていくのは、若者だと思うので、彼らがうれしそうに、元気に笑ったり、はしゃいでいる姿がとてもうれしかったです。ふだん有名人が訪れることもない、遠く、小さな避難所まで来てくれた佐藤さんにはお礼の言葉が見つかりません……」とあふれる涙をぬぐった。

 母親が仙台出身、自身も里帰り出産で仙台で生まれたという佐藤は「自分が主演した最新作が出来上がったら、絶対に一番最初に宮城を訪れたい」と熱望していた。親せきや友人が宮城に住んでいる佐藤にとって、宮城県は特別な場所だった。だが、美しかった海岸線の町は、がれきの山となり、それがどこまでもどこまでも続いていた。変わり果てた母の故郷に、車中、一言も言葉を発しなかった佐藤。宮城県で、最後の舞台あいさつの場となるワーナー・マイカル・シネマズ:名取エアリで、「ちっぽけかもしれませんが、皆さんにお会いできてうれしかったです。宮城に、最初に来られて、本当によかった……」と語りかけた佐藤の目にはうっすらと涙が浮かんでいた。(編集部:森田真帆)

映画『ロック ~わんこの島~』は7月23日全国公開


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