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『ブギーナイツ』や『シカゴ』の名バイプレイヤー、ジョン・C・ライリーがイジメにもの申す!

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(左から)ジョン・C・ライリー、ジェイコブ・ワイソッキー
(左から)ジョン・C・ライリー、ジェイコブ・ワイソッキー

 映画『ブギーナイツ』や『シカゴ』などでバイプレイヤーとして活躍してきた個性派俳優ジョン・C・ライリーが、新作映画『テリー(原題) / Terri』について、共演したコメディアン、ジェイコブ・ワイソッキーとともに語った。

 同作は、クラスの同級生よりもひとまわり体の大きい15歳のテリー(ジェイコブ・ワイソッキー)は、学校にパジャマ姿で来るような個性的な生徒で、ろくに友達も居なくイジメの対象にもなっていたが、ある日教師フィッツジェラルド(ジョン・C・ライリー)が、そんなテリーに興味を持ちカウンセリングを行ったことから、テリーに変化が訪れていくというドラマ作品。

 主役テリーを演じたジェイコブ・ワイソッキーは、今回が映画初出演だが、アメリカで活躍する若手のコメディアンであるため、カメラの前に立つことには慣れているそうだ。「コメディ映画の役に挑戦するときは、自信を持ってやることが非常に重要だと思うんだ。僕がプロのコメディアンとして活動し始めたのが高校生のときで、始めた当初は必ずしも観客を笑わせることができなかった。だが、それが僕をもっと強くさせてくれたんだ。そういうことに耐えなければ、一人前のコメディアンとして自信を持ってカメラの前に立てないからね」と述べたように、ジェイコブは映画内でとても初出演とは思えない存在感で演技をこなしている。

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 この映画のように、学生時代に実際に自分の人生を変えてしまうほどの先生や大人に出会ったことはあるかについてジョンは「僕はシカゴの南部の労働者階級の多い場所で育ったために、それほど俳優のために素晴らしい舞台環境があったわけではなかったんだ。ただ子どものころから参加していた舞台劇で、それに出演していた大人の俳優たちは『この舞台は重要で、芸術も重要だ』と主張していた。こんなことを当時の僕と同じ年齢の子どもがもし言っていたのなら、全く説得力がなかっただろうが、大人が語ると妙に説得力があったんだよ。つまり大人は、自分が放った言葉は、子どもに多大な影響を及ぼすこともあるということを、しっかりと把握しなければいけないと思ったんだ」と語った。

 現在、イジメなどで学校生活に苦悩している生徒たちについてジョンは「もしクラス内の生徒たちをトランプで例えるのなら、カードのエースやキング、そしてクイーンなどは存在感のある花形の生徒たちとなり、逆に自分は仲間はずれやモンスターのような扱いをされているから、クラブの3ぐらいの存在感だったとする。ただ、そのカードが示した数値は、高校を卒業すると同時にすべてが意味をなくしてしまうんだ。つまり、高校時代にはキングやクイーンのような存在感でもてはやされたとしても、現在はどこかのスーパーのアシスタント・マネージャーだったりする。ところが、それとは逆にクラブの3ぐらいのさえない存在感だったやつが、今はどこかの大会社の社長だったりするケースもあるんだ。要するに、自分が学生であるときはいろいろな観点で解釈することが欠乏していたり、経験不足から(イジメに)対処できないでいる人たちもいるが、どんな人たちにも自分の居心地の良い場所がちゃんと訪れるということを忘れないで、ちゃんと困難を乗り切ってほしいね」と切実に語ってくれた。

 映画は、マイペースで生きる生徒と、そんな生徒に前向きに接する先生のやり取りが見事に描かれている秀作のインディペンデント作品に仕上がっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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