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官能とノスタルジー!「アラキネマ」を上映!アラーキーに園子温、二人の男が神楽坂恵に発情

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作品へ込めた思いをそれぞれ語った荒木経惟、神楽坂恵、園子温監督(左から)
作品へ込めた思いをそれぞれ語った荒木経惟、神楽坂恵、園子温監督(左から)

 28日、オーディトリアム渋谷で「月間NEOムービー 神楽坂恵 緊縛恋愛/アラキネマバージョン」DVD発売記念イベント“神楽坂恵を獲った男たち”が行われ、本作で“神楽坂を獲った”荒木経惟、そして映画『恋の罪』で“神楽坂を獲った”園子温監督が出席、野獣のような二人の男が、共に出席した女優・神楽坂恵に「発情」した思いを語った。

映画『恋の罪』場面写真

 神楽坂にとって最後の写真集となる「月刊NEO神楽坂恵 THE LAST」は、彼女が高校生のころから熱望していたという、アラーキーこと荒木経惟が撮影を担当。神楽坂がすべてをさらけ出した過激な写真集として話題になった。そんな神楽坂の熱い思いを受けたアラーキーは、彼女のために「アラキネマ」(アラーキーの写真によって構成される映像ショー)として新たな作品を制作。この日は、DVD発売を前に映画館のスクリーンで本作が上映される機会となった。

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 くしくもこの日は神楽坂にとって30回目の誕生日。プレゼントの花束を持って登壇したアラーキーは「今日は彼女の誕生日ですけど、『女優の誕生』の日みたいだね。この子は今が一番いいとき。単純な言葉で言えば、どんどんきれいになっているでしょ。変わる要素があるというのは、いい線いくってことじゃない? 園監督もそうだけど、これから組む相手次第だね」とアラーキー流のエールを送った。さらに神楽坂の映画最新作『恋の罪』について、「この子、かわいい顔して、(劇中で)一番発狂しているね。言葉をかえると発情だね。中のものがどんどん出ている時期、誕生、美ですよ!」とハイテンションでコメントし、観客を圧倒した。

 「アラキネマ」は2台のスライドのプロジェクターを用いて、次々とスライド写真がフェイドイン、フェイドアウトしていく映像作品。これまで20作品近くが発表されてきたというが、一人の女優にスポットを当てるのは、初の試みだという。「緊縛恋愛」と名づけられた今回の作品は、官能とノスタルジーに彩られたイメージが浮かんでは消え、いつしかアラーキー特有のセンチメンタルな雰囲気に胸が熱くなっていく。「あたしは下町の育ち。花火育ちなんですよ。パッと出てきて、消える。どうしても切なくなるんだな。あなた(神楽坂)に感じた気持ちは花火という気持ちもあるんだね。あなたは本のあとがきで風景になりたいと書いてくれたけど、あたしは景色にしようと思ったのよ」とアラーキーは神楽坂への思いを解説。一方、「あたしはね、いつも写真は景色にしたいんだよ。本人にささげるというかな。園監督は自分に(作品を)ささげているよな。監督自身が一番発情しているからね」と言われた園監督は、「すごかったです、さすが荒木さんだなと思いました。写真を観ながら、神楽坂にこういう表情があるんだなと気づかされることが多くて。次はこういう映画を撮ってみたいと思えるヒントもいっぱいありました」と刺激を受けたようだった。

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 荒木経惟の被写体になるということは、それだけで彼に負けないパワーが必要とされる。それができたのは、園監督と出会い、女優として一皮もふた皮もむけたからだ。神楽坂も「確かに女優として、何かが自分の中でつかめたという気持ちはありました。そうなる前の段階、グラビアアイドルをやっていた3年前だったら、見透かされるような感じがして、きっと無理でした」と述懐する。すべてを開放し、さらけ出した神楽坂の表情は、扇情的で発情的でありながら、それでいて誰にもこびない力強いまなざしが非常に印象的だった。(取材・文:壬生智裕)

「月間NEOムービー 神楽坂恵 緊縛恋愛/アラキネマバージョン」は9月29日よりイーネットフロンティアより発売(税込:3,990円)

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