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役所広司&小栗旬出演『キツツキと雨』が審査委員特別賞!日本作品の受賞は2年連続!「東京 サクラ グランプリ」はフランス映画『最強のふたり』!【第24回東京国際映画祭】

役所広司&小栗旬出演『キツツキと雨』が審査委員特別賞!日本作品の受賞は2年連続!「東京 サクラ グランプリ」はフランス映画『最強のふたり』!
トロフィーを手にした沖田修一監督

 第24回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが30日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、日本からコンペティション部門に唯一出品された映画『キツツキと雨』が審査員特別賞を受賞した。同賞を日本映画が受賞するのは、昨年の新藤兼人監督の『一枚のハガキ』に続き、2年連続の快挙。最高賞にあたる「東京 サクラ グランプリ」はフランス映画『最強のふたり』が選ばれた。

 東日本大震災以降初の開催となったこともあり、「信じよう。映画の力。」をテーマに掲げた今年の同映画祭。邦画唯一のコンペティション出品作となった『キツツキと雨』は見事、審査員特別賞を受賞した。登壇した沖田修一監督は邦画唯一の出品ということでプレッシャーを感じていたようだが、「いろいろな人から頑張ってくださいと言われたんですが、もう映画はできているので頑張りようがないんです」と思わず本音を漏らし、会場から笑いが出る場面も。同映画祭でワールド・プレミアを迎え、「(作品が上映されたときに)観客が笑ってくれたのでうれしかった」と手応えを感じていたことを明かすと、「なので、もう賞はいらないと思っていたんですが、やはり無心ではいられなかったですね。地方ロケを行ったので、たくさんの人を借りて作った映画だと思っています」と映画に関わったすべての人々に感謝の念をささげていた。

 また、最高賞にあたる「東京 サクラ グランプリ」を受賞したのはフランス映画『最強のふたり』。車いす生活を送ることを余儀なくされた大富豪と彼の介護人であるアフリカ系青年の交流をユーモアたっぷりに描いた同作からは、フランソワ・クリュゼ、オマール・シーが主演男優賞もW受賞しており、文句なしの最高賞受賞となった。フランスでの劇場公開を2日後に控えているということもあり、残念ながら主演の二人、そしてエリック・トレダノ監督、オリヴィエ・ナカシュ監督は欠席となったが、それぞれメッセージという形で受賞の喜び、そして審査員たちへ感謝を表した。同作を楽しんで制作したという監督の二人は、「何か月か後に日本で劇場公開されるときは、必ず来日します。これは約束というよりも責任です」とコメントし、これには会場中から大きな拍手が送られた。審査委員長のエドワード・R・プレスマンは、今年の傾向として「移民と移民のぶつかりあい」があったことを述べると、『最強のふたり』については「(立場や人種の違う二人が)ぶつかりあいながらも、調和と喜びを見つける過程を見事に描いていました」とまさに今年の同映画祭を代表する作品だと絶賛した。

 今年の同映画祭は、コンペティション部門の審査委員長を映画プロデューサーのエドワード・R・プレスマンが務め、審査員を女優のファン・ビンビン、キース・カサンダー、レイコ・クルック、そして映画監督の小林政広が務めた。9日間行われた同映画祭の延べ来場者数は4万1,648人、上映作品数128本、総上映回数は315回、TIFFCOM、共催・提携企画動員数は17万2,231人、初日のグリーンカーペットを含むイベント参加者は約2万人と、例年以上に盛況だった様子。また、3月の震災を受けて展開された「TIFF ARIGATOプロジェクト」では、総額113万5,945円が集まったことも発表された。

 また、授賞式後には、公式クロージング作品『マネーボール』の舞台あいさつも実施され、同作で監督を務めたベネット・ミラーと、プロデューサーのレイチェル・ホロヴィッツが登壇。ミラー監督は、同作が映画祭を締めくくる作品に選ばれたことについて、「本当に光栄です」と今の率直な気持ちを述べると、これから本作を観ることになる観客に向かっては、「わたしたちがいろいろと言うよりも、何よりもまず作品を観てもらいたいですね」とメッセージを送った。(編集部・福田麗)

今回の受賞結果は以下の通り。
「コンペティション部門」
●東京 サクラ グランプリ
『最強のふたり』(エリック・トレダノ監督、オリヴィエ・ナカシュ監督/フランス)

●審査員特別賞
『キツツキと雨』(沖田修一監督/日本)

●最優秀監督賞
リューベン・オストルンド 『プレイ』(スウェーデン、デンマーク、フランス)

●最優秀女優賞
グレン・クローズ 『アルバート・ノッブス』(アイルランド)

●最優秀男優賞
フランソワ・クリュゼ、オマール・シー 『最強のふたり』(フランス)

●最優秀芸術貢献賞
『転山』(ドゥ・ジャーイー監督/中国)
『デタッチメント』(トニー・ケイ監督/アメリカ)

●観客賞
『ガザを飛ぶブタ』(シルヴァン・エスティバル監督/フランス、ベルギー)

●「TOYOTA Earth Grand Prix」
『鏡は嘘をつかない』(カミーラ・アンディニ監督/インドネシア)

●「TOYOTA Earth Grand Prix」審査委員特別賞
『ハッピー・ピープル タイガで暮らす一年』(ヴェルナー・ヘルツォーク監督、ドミトリー・ワシュコフ監督/ドイツ)

「アジアの風部門」
●最優秀アジア映画賞
『クリスマス・イブ』(ジェフリー・ジェトゥリアン/フィリピン)

●スペシャル・メンション
『TATSUMI』(エリック・クー監督/シンガポール)
『鏡は嘘をつかない』(カミーラ・アンディニ監督/インドネシア)
『ラジニカーントのロボット(仮)』(S・シャンカール監督/インド)

「日本映画・ある視点部門」
●作品賞
『ももいろそらを』(小林啓一監督/日本)


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