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ピアノ界の鬼才ピエール=ロラン・エマール氏が来日!! ピアニストと調律師の関係性を熱く語る!!

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ピエール=ロラン・エマール氏
ピエール=ロラン・エマール氏

 17日、トッパンホールにてピアノ調律師にスポットを当てたドキュメンタリー映画『ピアノマニア』の試写会が行われ、本作にも出演している世界的なピアニスト、ピエール=ロラン・エマール氏がゲストとして登場し、ピアニストと調律師の関係や本作の見どころを語った。

 本作は普段スポットライトを浴びることはなく、ピアニストを影で支える調律師を追ったドキュメンタリー映画だ。エマール氏いわく、ピアニストにとって調律師はなくてはならない存在であり、「(ピアノはとても重いので)ピアニストは、ほかの音楽家とは違ってコンサートへ慣れ親しんだピアノを運ぶことができないのです。なので、毎回違ったピアノを常に良い状態で弾けるように、調律師との信頼関係が大事になります」とピアニストならではの特殊な環境を明かした。また、調律師という仕事はピアノの調律だけでなく舞台上の演奏者や楽器の配置など幅広く携わる仕事であり、「世界中にはレベルを高い仕事をする調律師がたくさんいます。突き詰めた音や控えめ音を好む方もいて、それぞれの方がそれぞれのレベルで極めていますので、ピアノの宇宙を広げたいわたしにとっては、彼らと仕事をすることは、とても素晴らしい発見になります」とピアニストと調律師との出会いの大切さを語った。

 エマール氏は自身の録音風景の収録を初めて本作で許可しており、その経緯については「ピアノの調律師というのはあまり知られていない職業なので、これが知られるきっかけになればうれしい」と明かすとともに「本作がピアニストと調律師の関係の理解を深めるきっかけになればいいと思う」とコメントしていた。

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 また、本作の主役である調律師のシュテファン・クニュップファー氏については「情熱のある人で、自分の天職に使命感を持っていて、要求があっても克服する使命感のある人だ」とその職人性を大絶賛。本作を音楽関係者だけではなく多くの方に観てほしいと訴え、「自分の仕事に愛情を持って取り組むことの大切さが伝わってくると思います」と職種を越えた情熱の力をアピールした。

 本作はピアノの調律師シュテファン・クニュップファー氏にスポットを当てて、ピアノを影で支える調律師の姿を追ったドキュメンタリー映画。バッハ晩年の未完の傑作「フーガの技法」に挑むピエール=ロラン・エマールと、その調律を任されたシュテファンの録音に至るまでの1年を描く。(取材・文:中村好伸)

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