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渡辺謙、被災地で主演映画を先行上映!「映画ができたら、一番最初に持ってくるね!」震災直後に交わした約束果たす

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観客と笑顔で握手を交わす渡辺謙
観客と笑顔で握手を交わす渡辺謙

 映画『はやぶさ 遥かなる帰還』に主演している渡辺謙が、今月14日、15日の2日間をかけて、震災後に避難所として使用されていた気仙沼市民ホールをはじめとする、岩手県、宮城県の計5か所を訪れ、被災者を招いた同作の無料試写会を実施し、舞台あいさつを行った。

映画『はやぶさ 遥かなる帰還』場面写真

 被災地支援プロジェクト「kizuna311」の発起人として、震災以降、何度も被災地を訪れた渡辺は、避難所で暮らす人々と、ある約束を交わしていた。「映画ができたら、一番最初に持ってくるからね!」。この約束を果たすべく、自ら企画したのが、この「kizuna311 特別試写会」だった。

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 「自分が実際に訪れた被災地に住む方に来ていただきたい」という渡辺の願い通り、試写会の応募者は約4,000世帯の仮設住宅を始め、被災地エリアの地域新聞などで募集。各会場では、「ただいま! お久しぶりです」という渡辺の第一声に、客席から「おかえりなさい!」の声と拍手が沸き起こった。

 たくさんの笑顔を前に、ホッとした表情で「震災後、被災地で交わした約束をようやく果たすことができました。この映画を観るのは、東北の皆さんが一番最初です!」とあいさつした渡辺だったが、新石巻での舞台あいさつでは、作品に込めた被災地への思いを語りながら、感極まって声を詰まらせる場面もあった。

  各会場での上映終了後、ツイッター上では、映画を鑑賞したばかりの観客が次々につぶやいていた。「こうして気にかけてもらい、目を向けてくれることでとても勇気を与えてもらってます」「風邪などひかないように、という優しい言葉に感動」「この映画のメッセージは、『勇気と責任を持って挑め。そして諦めるな。自分たちの力を信じて前へ進め』 諦めず進みます」……。すべてが前向きで、渡辺への感謝にあふれた言葉ばかりだった。

 「これからは、一人一人が手をたずさえて、壁に立ち向かって行くことが大切だと思います。この映画が、少しでも前を向く力になれれば、とてもうれしい」と語った渡辺をはじめ、スタッフ、キャストたちの情熱が込められた本作。この日渡辺が果たした小さな約束は、大きな勇気と希望となって、復興に向けて日々を生きる人々の心に刻まれたのではないだろうか。(編集部:森田真帆)

 映画『はやぶさ 遥かなる帰還』は2012年2月11日全国公開

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