叔父に受けた性的虐待の事実を映画に 日本人の製作者と中国人監督が公私共にタッグ!

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ホアン・ジーと大塚竜治 - Photo:Harumi Nakayama

 第41回ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門「タイガー・アワード」にノミネートされている中国映画『エッグ・アンド・ストーンズ(英題)/ Egg and Stones』の製作・撮影・編集を、中国で活動している大塚竜治が務めている。監督は公私共のパートナーであるホアン・ジー。本作で長編デビューを飾った彼女を、大塚が全面サポートしている。

 大塚はテレビ番組ディレクターを経て、映画製作を学ぶために2005年に中国へ。リウ・ジエ監督『再生の朝に-ある裁判官の選択-』(2009年製作)では撮影監督も務めた。ホアン監督とは北京電影学院留学中に出会い、ベルリン国際映画祭に出品された彼女の短編でもコンビを組んでいる。

 だが『エッグ・アンド・ストーンズ(英題)/ Egg and Stones』は衝撃的だ。両親が都会に出稼ぎに行っていたホアンは、幼少期に田舎の叔父宅に預けられ、そこで性的虐待を受けた。映画はその心の傷がモチーフとなっているのだ。大塚も交際5年目にようやく聞かされた事実だったという。

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 大塚は「最初の脚本は田舎での想い出話が普通につづられており虐待はほんのわずかだったが、彼女の原点はここにあるのでは? と話し合いをしたら、いまだに心に引っかかっているという。ならばとむしろ、その部分をもっと掘り下げた方がいいとアドバイスし脚本を書き換えさせました」と言う。

 当初は、大塚自身の監督作を準備していたが、今撮るべき作品は彼女の方だと判断し、製作資金をすべて『エッグ・アンド・ストーンズ(英題)/ Egg and Stones』に投入。実際に彼女が暮らした中国湖南省で主演の少女役を探し出し、4か月かけて撮影を行った。

 ホアンは「彼に自分のトラウマを話したことで、より2人の距離が縮まったと思う」と語る。その言葉通り、ホアンのお腹の中には4か月の赤ちゃんがいる。中国の映画界はまだまだ男社会で女性監督は希少だが、日中国際カップルが新たな風を巻き起こしてくれそうだ。

 タイガー・アワードの受賞結果は、現地時間3日に発表される。(取材・文:中山治美)

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