『タイタニック』3Dへの変換は徹底した完璧主義が生み出す巧みの技!ジェームズ・キャメロン監督がその仕事の過程を激白

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ジェームズ・キャメロン監督とケイト・ウィンスレット-27日、ロンドンで行われた『タイタニック 3D』プレミアにて - Dave Hogan / Getty Images

 15年振りに3D映画となって戻って来きた『タイタニック 3D』のジェームズ・キャメロン監督が、その作業に要した時間と手間について語った。

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 「変換作業には60週間かかったよ。1年以上だね。正しくやるには、ものすごく手間ひまかかるプロセスなんだ。なぜなら、もともと何もなかったところに、奥行きとステレオ空間を作り上げるわけだからね」300人のスタッフがかかわり、1,800万ドル(約14億4,000万円 1ドル=約80円で計算)かかったという3D変換だが、その変換作業を一緒に手がける会社を選ぶのにまず苦労したようだ。

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 「3D変換をやっている会社をすべてチェックして、7つの会社にテスト作業をしてもらった。テストの結果はまちまちで、それぞれの会社が7つの違ったリアリティを作り出してきたよ。そして、その中からステレオD社を選んだんだ。技術に優れ、社内のパイプラインがしっかりしていること、そして、僕たちと手を取り合って一緒に進んでいけると思ったからなんだ」とその理由を明かした。

 「僕は撮影現場にいたから、役者がそのとき、どのように見えていたかわかっている。そして、僕はたくさん3Dで撮影してきたから、いい3Dというのがどういうものかもわかっている。でなければ、変換がうまくいかないとき、何が問題かをすぐに見極めることはできなかっただろうね。すべては『何がうまくいっていないかを見られる』ということに尽きるんだよ」とキャメロン監督とのフィードバックがうまくいくことが会社選定のポイントであったことを明かした。

 完璧主義者として知られるキャメロン監督だけあり、すべてのショットのステレオ空間を、文字通り一コマずつ厳しくチェックしていったという。また、「僕はすべての映画において、シーンの中で出来るだけ奥行きを出すように撮影してきた」という彼の撮影スタイルが、3D変換に向いているということも大きかったようだ。ただし、今回「一度やり出したら、どこで止められるかわからない」ということもあり、特撮部分や、タイタニック号など、改良できることはわかっていながら、一フレームたりとも変更はしなかったというのは、こだわりの人だからこその決定だろう。 
 
 もし『タイタニック』が失敗していたらどうなっていましたかと聞くと、「すべての持ち物をカートに入れて持ち歩いている男になっていたよ」というキャメロン監督。『タイタニック』を編集していたとき、編集機のスクリーンのところに「映画がひどかったらこれを使え」と書いて、カミソリをテープで止めてあったそうだ。「映画を作るたびに自分のすべてを賭けるべきなんだ。僕はそう思うよ」と不可能を可能にし続けるキャメロン監督。公開時に見た人も、DVDでしか見たことがない人も、「タイタニック 3D」をぜひ映画館で堪能して欲しい。(取材・文:吉川優子 / Yuko Yoshikawa)

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