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米軍基地問題を告発するドキュメンタリーの若手監督が来日!「沖縄は基地問題の象徴的な存在」

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米軍基地問題に切り込んだエンリコ・パレンティ監督とトーマス・ファツィ監督
米軍基地問題に切り込んだエンリコ・パレンティ監督とトーマス・ファツィ監督

 世界中に展開する米軍基地の問題に迫るドキュメンタリー映画『誰も知らない基地のこと』を手掛けたイタリアの若手監督、エンリコ・パレンティトーマス・ファツィが、5日に有楽町の日本外国特派員協会で記者会見を行い、日本を取材地の一つに選んだ理由や、本作に込めた思いを語った。

映画『誰も知らない基地のこと』場面写真

 本作は2007年にイタリアで起こった基地拡大への反対運動をきっかけに、監督たちが世界の米軍基地に目を向け、取材を重ねながら「なぜ、基地があるのか?」という問いに一つの答えを見つけていくドキュメンタリー。主な取材地はビチェンツァ(イタリア)、ディエゴ・ガルシア(インド洋)、普天間(沖縄)。基地の騒音や兵士が起こす事故に苦しむ住民と専門家への取材を通じ、横暴な米軍と膨らみ続ける軍産複合体の真実を暴いていく。

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 沖縄のパートでは、騒音におびえる子どもや、不当に土地を奪われ抗議活動を続ける男性など、長年この問題に苦しめられている地元の人々が登場。本作を作るうえで、沖縄を取材地の一つに選んだ理由についてパレンティ監督は「基地問題をいろいろと研究し始めたとき、イタリア、ドイツ、日本で問題が深刻であることが見えてきた。特に沖縄は、環境問題や犯罪、土地の権利問題など、米軍基地が引き起こしたさまざまな問題を象徴する存在になっていると感じたからです」と説明した。

 また本作は、基地建設をめぐるビジネスで多くの大企業が利益を得ていることにも言及している。ファツィ監督は「もっと世界中で連帯して、アメリカの軍事産業を縮小するよう声をあげていくべき。軍需産業は1パーセントの大金持ちだけが稼ぐだけで、99パーセントの人には何ももたらされていません。アメリカが、将来的には(覇権を振りかざすような)帝国ではなく、普通の国になることを願います」と本作に込めた思いを語っていた。(古河優)

映画『誰も知らない基地のこと』は4月7日より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

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