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映画『るろうに剣心』の大友監督はNHKで「龍馬伝」を手掛けた社会派監督

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映画『るろうに剣心』の監督として注目を浴びている大友啓史
映画『るろうに剣心』の監督として注目を浴びている大友啓史 - (C) 和月伸宏 / 集英社 (C) 2012「るろうに剣心」製作委員会

 映画『るろうに剣心』の大友啓史監督が、大人気コミックを映像化する上で大事にしていることを明かした。「マンガの実写化で大事なのは、マンガはマンガで映画は映画ということ。マンガと張り合っても仕方ないんですよ」と語る大友監督は、アクションシーンでCGに頼らないこと、そして何よりも役者たちに撮影現場で自由になってもらうことを意識しているという。

これぞ大友マジック!映画『るろうに剣心』第2弾特報映像

 これまでNHKで「ハゲタカ」「龍馬伝」といった作品を手掛けてきた大友監督にとって本作はNHK退局後の、いわゆる「民営化第1作」だ。だが、スタッフを含め周囲の環境は変わったものの、やっていることは変わっていないので違和感はそれほどないという。また社会派作品の多かったNHK時代と比較しても、「アクション・エンターテインメントができるのは、やらせてもらえるジャンルが広がったということなので、あまり窮屈な感じはないですね」と語る。

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 そんな大友監督について、「龍馬伝」でもタッグを組んだ香川照之は「最初からNHKにいなかったんですよ。だから(フリーになり)いるべき場所に戻ったという感じが僕にはありますね」とコメント。そうした印象は、初参加組も同じらしく、吉川晃司は「NHKでこういう撮り方をする人がいらっしゃるんだなって、すごく興味がありました」と演出を絶賛するとともに「NHKを退社ってなかなかできることじゃないでしょ」とやりたいことのために大胆な決断を下すことのできる監督自身に感嘆している様子だった。

 大友監督は、NHK在局時の1997年から2年間ロサンゼルスに留学し、ハリウッドで脚本や映像演出について学んでいる。そして確立した、複数台のカメラを駆使し、長回しを多用する撮影方法は、キャラクターに映像の中の世界を生きてもらうことを第一に考えた演出でもあるという。主要キャストだけでなくエキストラにもそれぞれのキャラクターの背景を考えてもらい、カメラが回っている間は自分で考えて動いてもらうというから、徹底している。

 「撮影現場って、段取りもあるし、普通は手続きだらけになるんです。だから、どうやって自由になるかってことばかり考えているんですよ」とは大友監督の言。主演の佐藤健をはじめ、蒼井優、香川照之など、本作出演者には大友監督になじみ深い面々がそろっているが、佐藤は撮影中「こんな長回しでやっているので、出来上がった映画のことは想像できない」と漏らす。だがそれは不安をまったく感じさせない、自分が考えている以上の何かが画面に出てくることを期待しているような口ぶりだった。(編集部・福田麗)

映画『るろうに剣心』は8月25日より全国公開

映画『るろうに剣心』第2弾特報映像 » 動画の詳細
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