カントリー歌手として初めて同性愛者であること告白した歌手シェリー・ライトを直撃!カントリー・ミュージック業界から追放状態?

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(左から)共同監督ベヴァリー・コップ、ボビー・バーレッフィ、歌手シェリー・ライト

 保守的なアメリカのカントリー・ミュージック業界で、初めて同性愛者であることを告白した歌手シェリー・ライトが、ドキュメンタリー作品『シェリー・ライト -カントリーシンガーの告白 / Wish Me Away』について、共同監督のボビー・バーレッフィとベヴァリー・コップとともに語った。

 同作は、テネシー州のナッシュビルで活躍していたカントリー歌手のシェリー・ライトは、2010年にカントリー歌手として初めて同性愛者であることを告白した。保守的な価値観を持つ南部で、彼女はなぜカミングアウトを決意したのか? そのプロセスをシェリー自身が撮影した映像と、子どもの頃から体験してきた出来事を通して描いたドキュメンタリー作品。ボビー・バーレッフィは、ドキュメンタリーテレビシリーズ「インティメット・ポートレート(原題) / Intimate Portrait」でメガホンを取り、ベヴァリー・コップはトーク番組「ヴュー(原題) / View」のライターを務めていた。

 どのような経緯で制作が進められたのだろうか。「シェリーは長い間、同性愛者であることを隠していたために、少しノイローゼ気味になっていて、ずっとどのようにカミングアウトしようかと考えていたらしいの。そして彼女は、悩みを抱える多くの同性愛者の人たちに知らせるために、ブログのような目立たないものではなく、公共の場で告白することを決意して、自叙伝を執筆したり、自分のビデオダイアリーの映像を撮り始めていたの。実はその時に彼女が知り合ったパブリシストが、偶然にもわたしたちが同性愛者を扱って制作した作品の担当者で、それがきっかけで制作が始まったの」と語ったベヴァリーは、その時までシェリー・ライトの曲は一度も聞いたことがなかったそうだ。

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 現在41歳のシェリーは、8歳の時に自分が同性愛者であることがわかっていたそうだ。「子どもの頃に、普通好きな男子生徒の隣に座りたいとか、バレンタインデーに何かをプレゼントされたいと思うはず(アメリカでは男女共にプレゼントする習慣があり、日本とは違う)だけれど、それがわたしの場合は女子生徒だったの。もちろん、ほかの人たちは、そんな年齢で(同性愛者であることが)わかるはずもないと言うけれど、実際には現在でもテネシー州の公立の小中学校では、同性愛者に関してクラスで話し合ったり、議論することさえも禁ずる“ドント・セイ・ゲイ・ビル”という法案が議会で可決されそうになっているくらい環境は保守的なの。だから、子ども時代は常に自分が部外者だと思ったり、嫌気を感じたり、さらに不眠症にもなったわ」と明かした。(ちなみに、この“ドント・セイ・ゲイ・ビル”法案は当然のように反対者が多く、後の議会ではその投票さえも行われなかった)

 シェリーは、15か月早く生まれた姉のジェニーが心の支えだったそうだ。「ジェニーとは年齢が近いために、猫や犬のように子どもの頃よくじゃれ合っていたの。わたしの母親はほとんど不在だったために、姉のジェニーがわたしの繊細な気持ちをわかってくれていたわ。ジェニー以外には、この映画の共同監督ボビー・バーレッフィとベヴァリー・コップも、企画から4年間の制作を通してわたしをサポートしてくれて、まるで家族のような存在になったの」と、自分が現在そんな環境にいることを幸運であるとも話した。

 現在カミングアウトしたシェリーは、保守的なカントリー・ミュージック業界のイベントやコンサートには全く拒否されて参加できない形となっているが、今後も歌手としての活動は止めず、同性愛者のための活動をしていきたいと語った。映画は、保守的な環境で育った歌手シェリー・ライトが苦悩しながら、自分を探し出していく過程が描かれている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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