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義援金はどう使われるのか?「3.11 A Sense of Home Films」興行収益金で約1,500本の植樹

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河瀬直美監督とビクトル・エリセ監督
河瀬直美監督とビクトル・エリセ監督

 河瀬直美監督らが参加した東日本大震災復興支援プロジェクト「3.11 A Sense of Home Films」の興行収益金の一部100万円が、環境教育と保全に取り組むNPO法人「森は海の恋人」(宮城県気仙沼市)に寄贈されたことが、主催のなら国際映画祭実行委員会から発表された。寄付金は6月3日に岩手県一関市矢越山ひこばえの森で行われた「第24回 森は海の恋人植樹祭」で活用され、約1,500本の苗木が植樹された。

 河瀬監督をはじめ、スペイン映画『ミツバチのささやき』のビクトル・エリセ監督や女優桃井かおりや国内外の21監督が、「Sense of Home(家という感覚)」をテーマに各3分11秒の短編を繋いだ同プロジェクト。昨年9月11日の奈良・金峯山寺での奉納野外上映を皮切りに、被災地の東北地方はもちろん、スペイン・マドリード日本文化センターやフランス・パリ日本文化館でも紹介され、改めて多くの人たちに故郷や家族の意義を考えるきっかけを与えた。

 そうして築かれた寄付金の送り先は、震災以前から自然の循環や繋がりに焦点をあてて植林や育林活動を行なっている「森は海の恋人」だった。同理事長の畠山重篤さんは「僕はみっつの森をつくってゆきたい。ひとつは山にある森。二つ目は海の中の森。そして一番大切だと思っているのは、人の心の中に育まれる森」を心情としており、プロジェクトの根底にある思いと非常に近いと寄贈先に決めたようだ。「森は海の恋人」のHPによると、3日の植樹祭には約1,500人が参加し、晴天の中、森に一本一本、新しい命を吹きこんでいったという。

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 東日本大震災発生直後、映画界では入場料の一部を義援金として寄付することを謳った作品は多かったが、その後の報告が曖昧になっている例も多い。そんな中、こうして具体的に生かされていることを知ると、被災地との繋がりをより実感できそうだ。同映画祭は「今回の支援金が、人の心の中に育まれる森として、皆様の想いとともに成長することを願います」とコメントを寄せている。

なら国際映画祭は9月14日~17日開催
http://www.nara-iff.jp/

NPO法人「海は森の恋人」HP
http://www.mori-umi.org/index.html

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