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津田大介が製作した映画『おくの細道2012』が話題 震災から1年4か月…東日本の今とこれからの被災地支援とは?

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ディスカッションに登場した津田大介
ディスカッションに登場した津田大介

 ジャーナリストの津田大介 が、東日本大震災発生直後に取材した東日本の人々を再訪すべく、今年2月に行った東日本縦断取材の様子を追ったドキュメンタリー映画『おくの細道2012』がインターネット上で話題を集めている。

 震災からちょうど1年たった2012年3月11日、メディアはこぞって震災当日を振り返る特集を組んだ。だが、あの日以来、震災に関する報道は減少の一途をたどっており、今わたしたちが被災地の現状を知る機会はほとんどなくなった。

 本作は震災直後から「継続的に報道しないと意味がない」として、被災地の情報を発信し続けてきた津田が、福島・宮城・岩手を回り、被災地の「今」を伝える。大量のがれき、損壊したままの家々、震災直後と変わらない様子には、被災地がいまだ復興の途上であることを改めて思い知らされることだろう。

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 「今、被災地で求められているサポートは何か?」、津田は今も問い続ける。今年6月にはPEACH JOHN創業者である野口美佳氏、作品にも登場している南三陸ホテル観洋の女将・阿部憲子、共同監督の金田浩樹をゲストに招き、仙台市内で本作の上映とパネルディスカッションを行った。

 宮城県出身で、震災直後は物資を届けるために東京と被災地を往復し続けた野口氏は、「前例がない大災害が発生しているのに、前例がないからって物資を運ぶマイクロバスに、警察からは被災地での緊急車両認定を出してもらえなかった。今でも腹が立つ!」とエピソードを告白。「何かあったら誰の言うことも聞かずに、自分で判断するということを一番学んだ」と話し、これからも被災地支援の方法を模索していく意思を明らかにした。

 本作を「持続可能性のある支援の実験」と呼ぶ津田は、DVDの利益を基金として、寄付や物品提供、ツアー企画などさまざまな形で、被災地に還元していくという。ディスカッションでは「この作品をきっかけにして、また他のところにも行って、東北が元気になるアイデアを探し続けられればと思っています。単に好きだから行く、みたいになれれば……」と決意を語った津田。本作は、日本人がどう被災地と向き合っていくかを改めて考える大きなチャンスとなるはずだ。(編集部:森田真帆)

 『おくの細道2012』は、アマゾンほかにて定価1,000円で発売中

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