ボックスオフィスはおよそ11年ぶりの大低迷!1,000万ドル以下の興収でもトップを維持! -9月10日版

全米ボックスオフィス考

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「せっかくの新作だったのに……」 -ブラッドリー・クーパー

 今週末は、2週連続でホラー映画『ザ・ポゼッション(原題) / The Possession』がトップに輝いた。だが興収は、たったの932万ドル(約7億4,560万円)。本来なら1,000万ドル(約8億円)以下の興収を上げた作品は、首位どころかトップ5入りもギリギリなのだが……。このように今週の全米ボックスオフィスはかなり低迷してしまい、チャート内で興収1,000万ドル(約8億円)を超えられた作品はゼロ。トップ12のトータルだと、2001年9月21日から23日の週末(911からおよそ2週間後)以来の最低記録となり、ハリウッドは冷え冷えとした秋を迎えることとなった(1ドル80円計算)。

こちらは今週第3位の映画『エクスペンダブルズ2』場面写真

 映画館への客足が鈍ったときほど、ホラー映画を持ち駒にしておくと得なことが多い。特に超常現象ものは、特殊メイクや特撮で観客を怖がらせるよりも心理的に震え上がらせる部分が多いため、往々にしてかなりの低予算で製作できる。このため映画スタジオにとっては超大作のような当たり方をしなくても、この手のジャンル作品は公開さえすればおおよそ元は取れる低リスクな商品であるため、スロー・シーズンにはまさにうってつけなのだ。

 これから先も、10月末のハロウィーンに向けて1か月少々の間だけでシリーズ4作目にあたるホラー映画『パラノーマル・アクティビティ4』を筆頭に、イーサン・ホーク主演の映画『シニスター(原題) / Sinister』、映画『サイレント・ヒル:レベレーション3D(原題) / Silent Hill: Revelation 3D』、またサンダンス映画祭で話題になった映画『ブイ・エイチ・エス(原題) / V/H/S』などが待ち受けている。

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 今週第2位は、先週と同ランクで映画『ロウレス(原題) / Lawless』の601万ドル(約4億8,080万円)。第3位も、先週と同じで映画『エクスペンダブルズ2』の495万ドル(約3億9,600万円)。第4位は、初登場でブラッドリー・クーパー主演の新作映画『ザ・ワーズ(原題) / The Words』で475万ドル(約3億8,000万円)。配給CBSフィルムが、サンダンス映画祭でお買い得価格の200万ドル(約1億6,000万円)で買い上げてきた作品である。主演のブラッドリーに懸けてみた結果が第4位ということで、この傾向だと恐らく来週には製作費600万ドル(約4億8,000万円)の回収がやっとといったところか……。

 第5位は、こちらも先週と同じ順位のアニメ映画『パラノーマン(原題) / ParaNorman』で420万ドル(約3億3,600万円)の興収。 この作品は、今年のフォーカス・フィーチャーズ配給作品の中で一番の興収をたたき出し、現在までに4,545万ドル(約36億3,600万円)となっている。今週の圏外ランキングに目を向けると、先週の予想通りPRが皆無に等しかったヘンリー・カヴィルブルース・ウィリス共演の新作サスペンス映画『シャドー・チェイサー』は、無惨にも初登場第13位に終わった。

 ここしばらく低空飛行が続いている映画業界だが、果たしていつまでこの傾向が続くのであろうか。今週末はシリーズ5作目にあたる映画『バイオハザードV:リトリビューション』と、2003年に大ヒットした映画『ファインディング・ニモ』が3Dで大型公開される。両作品とも固定ファンがいるため上位に食い込んでくることは確実と思われるが、スランプ状態のボックスオフィスに、続編ものと3D再映作品がどこまで元気を注入できるのか微妙なところである。来週のランキングに、こうご期待。 (文・ロス取材:明美・トスト/Akemi Tosto)

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