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新作『ホビット』伸び悩むも新作群を退けトップの座をキープ! -12月24日版

全米ボックスオフィス考

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映画『ホビット 思いがけない冒険』より。
映画『ホビット 思いがけない冒険』より。 - (C) 2012 Warner Bros. Ent. TM Saul Zaentz Co.

 今週は大型公開の新作がいくつかデビューしたものの、3,694万ドル(約29億5,520万円)の興収を記録した映画『ホビット 思いがけない冒険』をトップの座からひきずり降ろすほどのパワーはなく、2週連続で本作がトップとなった。(1ドル80円計算)

2週連続のトップとなった映画『ホビット 思いがけない冒険』新作ギャラリー

 ただ、『ホビット 思いがけない冒険』の興収は3DとIMAX上映を行っているにも関わらず伸び悩んでおり、降下率は2週目にして56.3パーセントと急降下。公開後10日の興収も1億5,010万ドル(約120億800万円)で、映画『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の1億9,082万ドル(約152億6,560万円)、映画『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の1億6,806万ドル(約134億4,480万円)と比べても随分と差がある。また、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ3部作は、国内でいずれも3億ドル(約240億円)を超える興収をたたき出しており、本作がどこまで数字を伸ばせるか注目だ。

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 第2位は、トム・クルーズ主演の映画『アウトロー』で、1,560万ドル(約12億4,800万円)。去年大ヒットしたトムの映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』と比べると元気はないものの、クリスマス直前の週末公開という時期を考えれば『アウトロー』のパフォーマンスもそう悪くはない。

第3位は、コメディー映画『ディズ・イズ・フォーティー(原題) / This is 40』で1,203万ドル(約9億6,240万円)。映画ファン批評サイトのシネマスコアでの評価はB-となっている。第4位は、2ランク落ちの映画『不思議の国のガーディアンズ』で590万ドル(約4億7,200万円)。

トップ5最後は映画『リンカーン』で553万ドル(約4億4,240万円)。ジワジワと興収を伸ばしているこの作品は、これまでに1億1,673万ドル(約93億3,840万円)をたたき出しており、アカデミー賞シーズンに向けてこの数字がどこまで伸びるか見ものである。

次回のチャート予想だが、トップ狙いの1本目はクエンティン・タランティーノ監督の映画『ジャンゴ 繋がれざる者』。R指定となっているが監督の人気度、そして3,010館という大型ロードショーということから十分トップをうかがえる作品。このほかにも、公開前から話題沸騰中のミュージカル映画『レ・ミゼラブル』、そしてビリー・クリスタル久々のコメディー映画『パレンタル・ガイダンス(原題) / Parental Guidance』が待機しており、次回のチャート争いが楽しみである。(文・ロス取材: 明美・トスト/Akemi Tosto)

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