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ほぼ全編アドリブ!?宮崎、忽那、安藤、吹石が明かす驚きの撮影手法

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予測不可能な石川演出をめぐって、「え、そうだったの?」の声が連発。女子トークは大盛り上がり!
予測不可能な石川演出をめぐって、「え、そうだったの?」の声が連発。女子トークは大盛り上がり! - 撮影:高野広美

 話題のガールズ・ロードムービー『ペタル ダンス』で、女子たちの心模様を体現した宮崎あおい忽那汐里安藤サクラ吹石一恵が、CMディレクターでもある石川寛監督の驚きの撮影手法を語った。

映画『ペタル ダンス』写真ギャラリー

 本作は大学時代の親友であるジンコ(宮崎あおい)と素子(安藤サクラ)が、旧友ミキ(吹石一恵)が自ら海に飛び込んだといううわさを聞き、ひょんなことから知り合った原木(忽那汐里)の運転で、6年ぶりに彼女に会いに行く姿をつづったもの。石川監督ならではのリアルな映像と演出に本作でも目を奪われるが、前作『好きだ、』に続いて7年ぶりに石川作品に出演した宮崎は「監督のやり方は以前と何も変わっていない」という。「劇中で初めて会う人とはカメラの前で初めて会うよう、こだわっていらっしゃいました。でも、そんなやり方をする人はほかにいないから楽しいですよ(笑)」

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 そんな宮崎と違い、ミキ役の吹石は石川演出の洗礼を受けた戸惑いを隠せない。「台本について質問したら、『読み過ぎです』って言われたんですよ(笑)。しかも、(ほかの3人とは距離がある役柄だったので)わたしだけホテルも別で。現場に立つまで誰とも目が合わないようについたてを置くという徹底ぶりでした」と撮影当時を振り返り興奮と驚きを語る。一方、忽那は「本編の何倍分も撮影したんですけど、意外な画(え)が使われているところもあって」と冷静に分析。「長回しの撮影が多くて、結構感覚的なのかなと思いました」と振り返った。

 逆に石川監督の役柄を生きさせる演出にハマり、自身の素の感情を爆発させたのが安藤だ。それはミキと再会した後の車の中のシーン。ホッとした表情をしている助手席の宮崎とは対照的に、後部座席の彼女は複雑に顔をゆがめている。「わたしはミキに会ってすごく傷ついたの。何だか距離を感じてしまって。でも、ジンコはあっけらかんとしていたからさらにショックで、そのとき感じたことをそのままぶつけてしまった。それは信頼関係ができていたから言えたことだと思う」

 そんな生の感情が焼き付けられているから、石川監督の映画はリアルな共感を呼ぶのだろう。その繊細な心の揺らぎをぜひ映画館で体感してほしい。(取材・文:イソガイマサト)

映画『ペタル ダンス』は、4月20日より渋谷シネクイント、新宿武蔵野館ほか全国公開

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