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『華麗なるギャツビー』と『ロミオ&ジュリエット』…バズ・ラーマン監督、二つの古典作品へのアプローチを明かす

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映画のプロモーションとしては4年ぶりの来日! - 映画『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマン監督
映画のプロモーションとしては4年ぶりの来日! - 映画『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマン監督

 映画『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマン監督が来日し、文学史にさんぜんと輝くF・スコット・フィッツジェラルドの傑作小説をどのように映画化したのか、自身が1996年に手掛けた『ロミオ&ジュリエット』と比較しながら語った。

超オシャレ!バズ・ラーマン監督フォトギャラリー

 ウィリアム・シェイクスピアの古典作品を映画化した『ロミオ&ジュリエット』は、舞台を現代に変え、ロミオにアロハシャツを着せるなど、大胆なアレンジが話題を呼んだが、本作はかなり原作に忠実な仕上がり。ラーマン監督は『ロミオ&ジュリエット』について「原作は400年以上前のイギリスの劇で、僕たちが生きている世界とはかなりかけ離れていた」と説明し、その距離を縮めるために設定の変更を行ったと明かす。

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 しかし『華麗なるギャツビー』の舞台である1922年は「新しい若者文化が興った。ほんの5年前までは“女性は長いドレス”と決まっていたのに、短いスカートを着てタバコを吸ったりお酒も自由に飲めるようになった。1920年代のファッションって今でも全然古くなっていないんだよ」。そのため、本作では『ロミオ&ジュリエット』のようなビジュアル面での変更は必要としなかったが、唯一、ラーマン監督が『華麗なるギャツビー』の世界と現代を近づけるために使ったのは「音楽」だという。

 フィッツジェラルドは小説「華麗なるギャツビー」の中にジャズと呼ばれるアフリカン・アメリカンのストリートミュージックを組み入れていたが、ラーマン監督はジャズが当時のポピュラーミュージックだったことに言及。「僕もジャズが大好きだが、今聴くと少し郷愁的だ。これはフィッツジェラルドが意図したことではない」と現代で当時のジャズに当たるのは、同じくアフリカン・アメリカンのストリートミュージックであるヒップホップだと考えた。

 そこで、ラーマン監督はグラミー賞アーティストJAY-Zとのコラボレーションでヒップホップのサウンドトラックを制作。その一方で、アルバム「The Jazz Age」を発表していたミュージシャン、ブライアン・フェリーに依頼し、ヒップホップ版や登場人物のテーマをジャズにアレンジしたサントラも制作した。二つのジャンルの音楽を劇中で織り交ぜて現代にも通じる『華麗なるギャツビー』の世界を再構築したラーマン監督は「ヒップホップとジャズの融合。これこそ、フィッツジェラルドの小説に流れている音楽なんだ」と胸を張った。(編集部・市川遥)

映画『華麗なるギャツビー』は公開中

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