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映画評論家の町山智浩、本年度アカデミー賞作品賞を大予想

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本年度アカデミー賞作品賞を大予想した町山智浩(左)とデーブ・スペクター
本年度アカデミー賞作品賞を大予想した町山智浩(左)とデーブ・スペクター

 映画評論家の町山智浩が2日、都内で行われた映画『それでも夜は明ける』の試写会トークイベントに放送プロデューサーのデーブ・スペクターと出席した。町山は3日に行われる第86回アカデミー賞授賞式を前に、本作と『ゼロ・グラビティ』を作品賞最有力候補に挙げ、「どちらもデメリットはあるけど、『ゼロ・グラビティ』はSF。SFで作品賞を獲った作品はこれまでない」とコメント。本作を作品賞の大本命に挙げた。

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 本年度アカデミー賞で現在作品賞ほか9部門にノミネートされている本作は、奴隷制度がはびこっていたアメリカを舞台に、南部の綿花農園で12年間も奴隷生活を強いられた黒人男性の実話を映画化した伝記ドラマ。

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 町山は「南北戦争の奴隷解放から来年で150年。ちょうど節目の年にあたるからでしょう」と本作の注目理由を分析。「どの国にも触れられたくない歴史があるけど、アメリカの奴隷制度はその中のひとつ。ハリウッドは100年も歴史がありながら、奴隷農場を描いた作品はほとんどない。この映画は『マンディンゴ』と『ジャンゴ 繋がれざる者』に続いて、ハリウッド史上3番目にきちんと奴隷農場を描いた映画」と絶賛。

 また、本作に出演し、プロデューサーも努めるブラッド・ピットについても、「アメリカだと奴隷制度を描いた映画となるとお金を出さない人が多い。この映画もブラピがパラマウント映画にお金を出してくれと言ったら断られたそうです。アメリカ人が誰もやりたがらない中、映画化に奔走したブラピは本当に勇気がある」と称えた。

 スペクターの方は「ハリウッドは選考人が6,000人くらいいますが、平均年齢が60歳。人気や売上関係なく賞を運営していて、業界受けのいいものが毎年アカデミー賞を獲る」と賞の内情をチクリ。だが、本作で助演女優賞にノミネートされている新人女優のルピタ・ニョンゴについては「この作品でたいへんな演技をして、すごく注目を集めてます。向こうのトーク番組でもひっぱりだこ。助演女優賞の大本命だと思います」と太鼓判を押していた。(取材・文 名鹿祥史)

映画『それでも夜は明ける』は3月7日より、TOHOシネマズみゆき座ほか全国順次公開

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