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『ゼロ・グラビティ』に盗作疑惑…ベストセラー小説家が提訴

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小説家テス・ジェリッツェン
小説家テス・ジェリッツェン - Freddy Durand Jr. / FilmMagic / Getty Images

 第86回アカデミー賞を7部門で受賞した映画『ゼロ・グラビティ』が盗作であるとして、小説家のテス・ジェリッツェンが製作の米ワーナー・ブラザースを提訴したことが明らかになった。TMZ.comなどが報じた。

映画『ゼロ・グラビティ』場面写真

 テスはミステリー小説「リゾーリ&アイルズ」シリーズで知られる小説家。同シリーズはアンジー・ハーモン主演で「リゾーリ&アイルズ ヒロインたちの捜査線」としてテレビドラマ化されており、日本でもシーズン4まで放送されている。1999年には「グラビティ / Gravity」というタイトルの小説を発表している。

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 報道によると、テスは映画『ゼロ・グラビティ』(原題『Gravity』)は自身の同名小説「グラビティ」が基になっていると主張。小説「グラビティ」は、トラブルにより他のクルーが全員死んでしまった宇宙ステーションで女性医師が奮闘するという内容で、これが映画のストーリーに酷似しているとの見解をテスは示している。

 また、テスは小説「グラビティ」の映画化権を1999年にニュー・ライン・シネマ(2008年に米ワーナー・ブラザースが吸収合併)に売却したと明かしており、その際に50万ドル(約5,000万円)ならびに純利益の2.5パーセントを受け取る契約を結んでいたとのこと。そのため、米ワーナー・ブラザースに対して、少なくとも1,000万ドル(約10億円)の損害賠償金の支払いを求めているという。(1ドル100円計算)

 この件について、米ワーナー・ブラザースは現在のところ、正式コメントを発表していない。(編集部・福田麗)

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