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現NBA選手のほとんどが経験したAAU(アマチュア・アスレチック・ユニオン)の映画とは?

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監督を務めるクリスタル・マクラリー
監督を務めるクリスタル・マクラリー

 現NBA選手のほとんどが子供の頃にプレーした経験がある、AAU(アマチュア・アスレチック・ユニオン)に焦点を合わせたバスケットボール映画『リトル・ボーラーズ(原題) / Little Ballers』について、クリスタル・マクラリー監督が語った。

 本作は、クリスタル監督の11歳の息子コールが所属するチーム「ニューハイツ」を通して、AAUの仕組みやコーチの指導方針、さらに将来を見据えた教育をつづったドキュメンタリー作品。NBAスター選手アマーレ・スタウダマイアーや、ラップ歌手ルーペ・フィアスコなどが製作総指揮を務めた。

 11歳の無邪気で純真な子供たちについて「バスケだけでなく、あらゆるスポーツの世界で子供たちは活躍しているけど、11歳というのは、彼らが純真である最後の年齢だと思うの。彼らの多くは宇宙飛行士やNBA選手を夢見ていて、自分に達成できないものは何もないと信じることさえできる。そんな彼らの純真な気持ちが、製作のきっかけになったわ。それに元NBA選手マジック・ジョンソンは全ての子供には手助け、希望、誰かが信じてやることが必要だと語っていて、その言葉を念頭に置いて撮影したの」と明かした。

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 撮影中の息子コールとの関係について「コールはとても情熱的な子供で、攻撃的なアスリートでもあって、試合の際には感情的にもなるの。ただ今作の製作上、わたしは母親として他の子供たちの母親と共に声援を送りながら、映画監督として撮影も行った。だから今作は真実味があり、誠実でもあると思っている。それに撮影中の全ての段階で、コールの気持ちをその都度聞きながら撮影を行ったわ」と答え、さらに、コールがバスケットコートで感情のコントロールができるようになることも望んでいると付け加えた。

 AAUについて「トライステート・エリア(ニューヨーク州、ニュージャージー州、コネティカット州)では、約900チームがAAUに所属していて、さまざまな形でチームが形成されている。でもこんな子供たちの選手にもビジネスが進出しているわ。ほとんどのAAUチームには、ナイキやアディダスなどのスポンサーが付いていて、バスケのシューズやユニフォームなどが支給されたりするの」と語った。子供たちはこの時期から、バスケットボールでの大学推薦やNBA選手になることを真剣に考え始めるそうだ。

 映画では、バスケットボール選手としての能力だけでなく教育やメンタリティーまで、周りがサポートする環境に驚かされる。(取材・文 細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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