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水谷豊、前髪ぱっつん「右京」でコメディー愛実る

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長年温めてきたコメディーへの思いを語った水谷豊
長年温めてきたコメディーへの思いを語った水谷豊 - 写真:高野広美

 誰もが映像化は無理だろうと思っていた「王妃の館」の実写映画化の裏に、主演の水谷豊が長年温めてきたコメディーへの熱い思いがあった。

右京は右京でも…『王妃の館』予告編

 「若い頃からコミカルな作品が好きだった」という水谷は、自身の作品にもなるべくユーモアを取り入れ、「いつかチャンスがあったら、コメディーをやりたい」と思い続けてきた。日本映画でコメディーは難しい。だが、プロデューサーの推薦する浅田次郎の小説「王妃の館」を読み、水谷は根底に流れるコミカルさに触発された。

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 「パリのルーヴル美術館、ヴェルサイユ宮殿、お城まで出てくる。なかなか大変な話だけれど、条件がかなうなら、ぜひ、やってみたいと思いました」。そこまで、彼が思い込んだ理由に主人公・北白川右京の面白さがあった。

水谷豊
メッシュも入ってる! (C) 浅田次郎/集英社 (C) 2015「王妃の館」製作委員会

 小説を読みながら、いつも映像を思い描くという水谷は天才小説家「右京」のビジュアルもはっきりと頭に浮かんだ。前髪ぱっつん頭で、派手な衣装、そして足元はカラータイツ。「衣装合わせでは大爆笑でした。初めて見た人は驚くみたいですが、僕にとっては自然なこと。ただし、タイツだけは癖にならないようにと注意されました(笑)」

 アバンギャルドな小説家姿は衝撃的だが、パリでは周囲になじんでいたそう。「天才小説家なので、普通ではない人だろうと思っていました。まして場所がパリとなると、あれくらいおしゃれでないと。日本ではあの格好で歩けないと思いますが、ロケの合間にパリの街を歩いても、まったく違和感なかったです」

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 その独特なスタイルで日本映画初のロケとなるヴェルサイユ宮殿をはじめ、ルーヴル美術館、王妃の館のモデルとなったホテルやヴォージュ広場、ルイ13世の城などを「右京」として回った。撮影期間はなんと20日間以上。出来上がった作品にはパリの魅力が全編にあふれている。まるで右京が味わった旅行代金200万円の豪華なパリ・ツアーを追体験しているかのようだ。もちろん、水谷がこだわったユーモアもぜいたくなほど、ふんだんにちりばめられている。(取材・文:高山亜紀)

映画『王妃の館』は4月25日より全国公開

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