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前作から一変した『寄生獣 完結編』撮影の裏側を監督&キャストが明かす

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邦画界の黄金トリオ、橋本愛&染谷将太&山崎貴監督
邦画界の黄金トリオ、橋本愛&染谷将太&山崎貴監督 - 写真:尾鷲陽介

 前作のムードから一変し、ドラマチックな展開を見せる映画『寄生獣 完結編』の主演を務めた染谷将太と共演者の橋本愛、そして監督の山崎貴が、本作の魅力について熱く語った。

『寄生獣 完結編』場面写真

 「ある意味、正しいSFストーリーなんですよ。人間の原罪とか、普通に語られても何のこっちゃって思うじゃないですか」そう切り出す山崎監督。「でもそれが『寄生獣』という物語でならちゃんと伝わる。SFでしか描けない形で人間を描いているんです」と言う監督は映画『ブレードランナー』(1982)や『風の谷のナウシカ』(1984)の原作に影響を受けたという。

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 そんな山崎監督が「完結編」でこだわったのはラブシーン。「人間という生物の記録だから。生っぽい方がいいと思っていた」と監督が話す通り、染谷と橋本が本作で演じたラブシーンは、照れくさくなるほどの生々しさ。演じた染谷は「新一もかなり追い詰められている状況だったし、右手がないことも大きかったと思います。監督からの言葉を大切に受け止めて演じました」と振り返る。

 一方、橋本は「肌と肌が触れ合ったときに伝わる温かみを敏感に感じ取っていれば、映像として映るものがあると信じていました」と撮影時の心境を明かした。「パラサイトによって大変な目に遭った新一を人間として引き戻す強さを里美は失ってはいけないと思っていて。だから新一に生きるパワーを吹き込むつもりで演じていました」と里美というヒロインに対する思いを語る橋本。

 「過酷な要求にも応えてくれて尊敬しました」としみじみ振り返る山崎監督は、二人について「ヘンな球を投げてくるんですよ。思いも寄らない解釈が返ってくるというか。だから面白い」と楽しそうに語った。『寄生獣 完結編』には、日本映画をけん引する2人の若き俳優たちのきらめきが、確かに詰まっている。(取材・文:永野寿彦)

映画『寄生獣 完結編』は4月25日より全国公開

【染谷将太】ヘアメイク:AMANO/スタイリスト:清水奈緒美
【橋本愛】ヘアメイク:ナライユミ/スタイリスト:岩渕真希/衣装:LIMI feu

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