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なぜ弓矢!?アナログ武器がウケるワケ

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弓矢と鍛え上げた肉体が武器のアナログヒーロー「アロー」
弓矢と鍛え上げた肉体が武器のアナログヒーロー「アロー」 - (C) 2015 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 アイアンマンのパワードスーツを筆頭に、スーパーヒーローの武器といえば最新技術搭載の高性能武器も多い。なのに今、アナログな「弓矢」を使うヒーローたちが大活躍している。『アベンジャーズ』のホークアイ、『ハンガー・ゲーム』のカットニス、「ARROW/アロー」のアロー、『進撃の巨人』のサシャたちは、なぜ弓矢を使うのか。

 まず、弓矢には「正義」のイメージがある。このイメージを決定づけたのは、中世英国の伝説の人物、ロビン・フッド。弓の名手で、森に住むアウトロー集団のリーダー、悪を倒す貧しい人々の味方。このロビン・フッド像はダグラス・フェアバンクスの1922年の『ロビン・フッド』から、ラッセル・クロウふんする2010年の『ロビン・フッド』まで何度も映画化され、「弓矢」といえば「正義の味方」というイメージを浸透させた。

 さらに弓矢は、アクションの素材として新鮮な魅力がある。『ロード・オブ・ザ・リング』で森のエルフが使う優美な武器として登場して以来、弓矢は、敏捷(しょう)な体の動きとセットで登場。アクロバティックな体の動きと、その途中で放たれる弓矢が、銃撃アクションにはない、曲線的な動きの斬新なアクション演出を可能にするのだ。

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 そんな弓矢の魅力を徹底的に追求した人気ドラマシリーズに、「弓矢」=アローを名に持つDCコミックスのスーパーヒーローを描く「ARROW/アロー」がある。昼は億万長者のプレーボーイ、夜は顔を隠して悪を討つ孤高のヒーローとなるアロー(スティーヴン・アメル)は、基本的には普通の人間。超能力があるわけではなく、極限まで鍛え上げた体と、弓矢だけが武器。このヒーローの戦いは、体を使ったリアルな格闘と、弓矢を駆使した華麗なアクションに特化しているのだ。

 さらに、アローにとって弓矢はただの武器ではない。彼は、スパイダーマンが特殊な糸でビルの谷間を移動するように、ロープを付けた矢をビルの壁面に打ち込んで、空中を自在に移動。また、弓矢で敵に麻酔薬を注入し、敵の車に追跡装置を付着させる。まだまだ可能性を秘めた弓矢というアイテムの魅力を極限まで追求するユニークなヒーロー、アロー。アナログな武器からどんなアイデアが飛び出すのか興味は尽きない。(文・平沢薫)

「ARROW/アロー <サード・シーズン>」はDVDレンタル中、コンプリート・ボックス9月16日発売

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