アンネ・フランクとノーベル平和賞少女の共通点

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デイヴィス・グッゲンハイム監督

 映画『不都合な真実』でオスカーを受賞したデイヴィス・グッゲンハイム監督が、新作『わたしはマララ』(12月11日~日本公開)について語った。

映画『わたしはマララ』予告編

 本作は、2014年にノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの素顔に迫るドキュメンタリー。学校経営者の父と、文字の読めない母の下、パキスタンのスワート渓谷で育ったマララさんは、匿名で、タリバン支配下にある故郷の教育事情や生活をブログで紹介していたが、ドキュメンタリーに出演したことでタリバンの標的となり、15歳のときに下校中のスクールバスで銃撃され頭と首を負傷する。しかし搬送された英国バーミンガムの病院で目を覚まし、回復を目指して新たな生活を始める。

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 マララさんは、銃撃を受けたタリバンに対して怒っていないと語っているが、その思考はアンネ・フランクに似ている。「今作の製作を始めたばかりのころ、もしアンネ・フランクが生きていたらと考えたことがあった。今では彼女の日記が残っているが、もし彼女が生きていたら、われわれにどのような言葉を発しただろうか? と考えた。二人の境遇は似ているが、もちろんマララはアンネではない。ただ、マララは銃撃から生還し、しかもアンネのように、(銃撃したタリバンを)許すことができたのは、本当に驚くべきことだ」と称賛した。

 マララさんは、パキスタン初の女性首相ベーナズィール・ブットー氏に影響を受けたそうだ。「マララが国連でスピーチをした際にまとっていたショールは、ブットー元首相が着用したものだ。マララは、ブットー元首相が就任したときにテレビで見て、彼女から刺激を受けた。だがその後、彼女が暗殺されたときにとても悲しかったことも語ってくれた」とマララさんの心に記憶が深く刻まれたようだ。

 オバマ大統領との初対面で、彼女は中東への無人機攻撃をやめるよう主張した。「僕はマララに、何が怖いか聞いてみたことがあった。すると彼女は、『唯一わたしが怖いのは、子供の質問に答えるときだわ』と言っていた。なぜなら、子供はとてもシンプルな質問をするからだそう。例えば、なぜ世界中で人々が殺し合わなければならないのか? とかね。マララは、そんな子供たちのために大統領に対しても、そんな話ができたと思う」と評価した。

 映画は、ノーベル平和賞を受賞したマララさんと、現在は英国の学校に通うマララさんの姿が対照的で、一人の少女として描いている点が興味深い。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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