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『海街diary』是枝監督、ロンドン映画祭で「エイガノセンセイ」と呼ばれる!

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第59回ロンドン映画祭に出席した是枝裕和監督
第59回ロンドン映画祭に出席した是枝裕和監督 - Photo:Yukari Yamaguchi

 映画『海街diary』の是枝裕和監督が現地時間12日、第59回ロンドン映画祭に出席した。是枝監督は本映画祭の常連で、巣鴨子供置き去り事件を基にした『誰も知らない』、産院での新生児取り違えを題材にした『そして父になる』ほかで参加してきた。

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 本作は、吉田秋生の同名コミックを原作にした、鎌倉の家で暮らす4姉妹の物語。3姉妹が3人だけで住む家に、腹違いの妹を引き取ることになる。是枝監督は「僕は捨てられた子供の話を繰り返し描いてきているのですが、このコミックでも、両親に去られて残された3人の娘たちが、居場所を失った4人目の妹を引き取って育てるというシチュエーションに引き込まれました」と映画化の理由を語る。

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 加えて、「幸(綾瀬はるか)という長女の中で、ネガティブな記憶が残されている父親が、すず(広瀬すず)という妹を引き取り、一緒に過ごしていくことで少しずつイメージが変わっていく。そのプロセスがすごく魅力的に感じました」という是枝監督。「僕自身、父親を亡くした後、自分が父親になって子供と過ごす時間の中で父親に対するネガティブなイメージが少しずつ変化していった。それを幸に重ねて描いてみようかなという気持ちもありました」と明かした。

 テーマが近い『誰も知らない』との関連については「背中合わせの話かな、と撮りながら気がついていきました」とコメント。「ただ、今回は4人を被害者として描くわけではなく、居なくなった親たちの不在をどういうふうに役割を変えながら埋めていくかという、彼女たちの姿を描きたいと思っていました」と2作品の違いにも言及した。

 この日のために習い覚えたのであろう、ぎこちない日本語で「エイガノセンセイ」と是枝監督に呼び掛ける人や、「あの映画は渋谷で観た」「鎌倉が懐かしい」といった声も聞かれ、是枝通、日本通が会場を埋めていたようだった。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

第59回ロンドン映画祭は現地時間18日まで開催

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