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原発事故で父を失った福島の農家…制服向上委員会の齋藤優里彩「原発っていらない」

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福島の農家が直面した現実とは……(左から)PANTA、齋藤優里彩、齋藤乃愛、井上淳一監督
福島の農家が直面した現実とは……(左から)PANTA、齋藤優里彩、齋藤乃愛、井上淳一監督

 社会派アイドル制服向上委員会齋藤優里彩齋藤乃愛が19日、参議院議員会館で行われたドキュメンタリー映画『大地を受け継ぐ』の特別試写会に来場、「原発っていらない!」と力強く語った。この日は頭脳警察PANTA井上淳一監督も来場した。

 福島原発事故後の2011年3月24日。福島で農業を営む男性のもとに農作物出荷停止のファクスが届く。そして息子に「お前に農業を勧めたのは間違っていたかもしれない」と言い残した直後にその男性は自らの命を絶った。それから4年後。今も父から受け継いだ同じ土地で農業を続けている息子の樽川和也さん、妻の美津代さんのもとに16歳から23歳までの学生たちがやってくる。そんな彼らに向けて樽川さんは、出荷基準値を満たしているとはいえ、汚染された土地で育てた作物を流通させることへの罪悪感、東電からの保証金、身内からの非難など、なかなか知られることのない「4年間の思い」を淡々と語りはじめる……。

 本作を観た優里彩は「わたしたちは反戦反核を訴えていますが、井上監督の作品を拝見して、あらためて原発っていらないなという思いを強く感じました」とコメント。「わたしたちは脱原発や、憲法9条を守ろうと発言していますけど、私たちを批判する言葉は、アイドルはミニスカをはいて、かわいい曲だけ歌っていればいいんだ。子供はそういうことは控えた方がいいといったものが多い。でも海外のアーティストは怖気づかずに、歌でメッセージを発信する方が多い。日本でもそういう風に変えていけたら」と決意を語った。

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 上映後に登壇した井上監督は「この映画を上映した後はいつも、自分がしゃべることをためらってしまいます。樽川さんの言葉に比べると、自分の言葉は薄っぺらい感じがしてしまい……」と正直な思いを吐露しながらも、「(脚本を担当した)映画『あいときぼうのまち』を通じて福島の方たちと知り合うようになって。僕たちは想像力を商売にしてきたはずなのに、実はなんて想像力が足りなかったんだろうということに気づかされた。何とか樽川さんの言葉を伝えることができないかと思い、この映画を撮りました」と本作を撮った経緯を説明。

 PANTAも「最初はなんと地味な映画なのかと思ったが、話を聞いているうちにどんどん引き込まれていった。どんな台本の言葉も、樽川さんの言葉に勝ることはない」と感想を付け加えた。(取材・文:壬生智裕)

映画『大地を受け継ぐ』は2月20日よりポレポレ東中野ほかで公開、2月6日よりフォーラム福島にて1週間限定・先行上映

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