58分間の無音 既成概念を覆す“音楽”映画が5月に公開

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映画『LISTEN リッスン』より - (C) 2016 Deafbird Production

 環境音・効果音を一切なくし、58分間無音で“音楽”を表現するアートドキュメンタリー映画『LISTEN リッスン』が、5月より公開される。

 本作の出演者や監督は、全員耳に障害がある。しかし、音楽は耳が聞こえる人だけのものなのだろうか。一つの疑問を投げ掛けるように、同作の出演者たちは楽器や音声を介さずに、手話をはじめとした全身の身体表現で、視覚的に「音楽」を生み出していく。

 予告編も、もちろん全て無音。音楽は耳で聞くものというイメージを覆す、音楽の映像化を試みた実験的映像に仕上がっている。監督を務めたのは、耳の不自由な両親を持ち自身も耳が聞こえない新鋭監督・牧原依里と、ファッションデザイナーのアニエスベーの監督作『わたしの名前は…』にも出演した国内外で活躍する舞踏家・雫境DAKEI)の二人。なお同作は、トークショー時の手話通訳者などのプロモーション用の資金をクラウドファンディングサイト「READYFOR」で募っているとのこと。耳が聞こえないというアイデンティティーを持つ監督たちによる自主制作映画が、「音がない音楽」の可能性を提示する。(編集部・井本早紀)

映画『LISTEN リッスン』は5月より渋谷アップリンクほか全国にて順次公開

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