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高島礼子、テロ犠牲者の亡き夫へ捧げた思いに感動

女性の強さを感じるたたずまい。
女性の強さを感じるたたずまい。

 女優の高島礼子が16日、第3回京都国際映画祭クロージング上映作品『残されし大地』の舞台あいさつに特別ゲストとして登場した。元夫である高知東生との離婚発表後初の公の場への登場となった。

 『残されし大地』は、今年3月にベルギーで起きた連続テロ事件で巻き添えとなり、命を落としたベルギー人の故ジル・ローラン監督の処女作にして遺作となったドキュメンタリー映画。2011年3月に起きた東日本大震災、原発事故後の福島の地、その土地に住む人々の姿を追った作品だ。舞台あいさつには、亡き夫の遺志を引き継ぎ映画を作り上げた妻の鵜戸玲子さんが、本映画祭の総合プロデューサーである奥山和由氏と共に登壇した。

 MCを務める清水圭が、「女優の高島礼子さんです」と呼び込むと、会場からは大きな拍手とどよめきが起こり、集まった多くの報道陣のシャッター音が鳴り響いた。和装姿の高島は観客に向かって一礼したあと、鵜戸さんに「上映おめでとうございます」と花束を贈呈。元夫の事件に触れることはなかったが、終始笑顔でトークを展開した。

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 今年3月、テロという残虐な行為により突如夫を奪われてしまった鵜戸さんは「なぜわたしを置いて行ってしまったのかという思いにかられるときもありますが、今ここに立っていると、きっと彼もこの場にいて喜んでいるんだと感じています」と笑顔であいさつした。悲劇を乗り越えてなお、たくましく生きる鵜戸さんを前に、覚せい剤の有罪判決という最悪な裏切り行為により、17年連れ添った高知と決別したばかりの高島の心中は計り知れない。だが、高島は「鵜戸さんのブログを拝見して、昨日アップされた詩がとても力強くて感動的でした」と熱く語った。鵜戸さんが亡き夫へ捧げた詩のテーマは「陽はまた昇る」。ともに人生の大きな試練を乗り越えようとしている二人の凛とした姿からは、女性の強さが感じられた。(取材・文:森田真帆)

映画『残されし大地』は2017年春に公開予定

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