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飛鳥凛、ヌード挑戦は「仮面ライダー」に続く転機!中田秀夫監督への憧れ

憧れの中田秀夫監督作品で殻を破った飛鳥凛
憧れの中田秀夫監督作品で殻を破った飛鳥凛

 人気特撮ドラマ「仮面ライダーW(ダブル)」などで知られる女優の飛鳥凛が、日活ロマンポルノ45周年を記念したリブートプロジェクト作品『ホワイトリリー』でヌードを披露、その覚悟の裏にある思いを明かした。

【写真】飛鳥凛が脱ぎの新境地…

 ホラー映画の名匠・中田秀夫監督がレズビアンの世界に挑み、歪(ゆが)んだ愛の果てにある女同士の究極の純愛を描いた本作。飛鳥は、著名な陶芸家の登紀子(山口香緒里)を慕い、服従し、やがて嫉妬に狂うという複雑な感情に揺れ動く、駆け出しの陶芸家・はるかを演じている。10分に1回のぬれ場があるロマンポルノでヌードの披露は必須。「そこに何の迷いもなかったといえば、うそになります」と飛鳥は語る。

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 しかし中田監督がロマンポルノを撮ると聞き、「絶対に出たい!」と心を動かされた。「中田監督の『女優霊』や『リング』『仄暗い水の底から』といったホラー作品が本当に大好きだったんです」と理由を明かす飛鳥は、「大好きな中田監督の作品で、主演として撮ってもらえる機会はもうないかもしれない。ですから、どうしてもオーディションを受けたかった」と述懐する。それでも「やはり脱ぐということは、女性にとっては大きなこと」とあらためて強調しながら、「でも中田監督なら絶対に大丈夫、きっとステキに撮ってくれるハズだという思いが100%あったので、不安はなかったですね」と真っ直ぐなまなざしで語る。

 行定勲塩田明彦白石和彌園子温ら第一線で活躍する監督たちによる競作となった本プロジェクトの中でも、中田監督の『ホワイトリリー』は特に繊細でエロチック。ねっとりとした耽美(たんび)的な視線はまさに、中田監督が師事したロマンポルノの名匠・小沼勝の作風にも通じるものがある。

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『ホワイトリリー』より (C) 2016日活

 ラブシーンにおいても、感情の高ぶりや相手を見つめる視線、からみの相手に対するリアクションなど、繊細な描写を丁寧に描き出す中田監督の演出を飛鳥は「例えば口のアップだったら、下唇で1回チャックを上げてくださいとか、舌先はとがらせた方がキレイに見えるとか。もっとゆっくり優しく、体のラインをなぞるように触ってくださいとか。芝居をしていく中でいろいろとアドバイスをいただきました」と述懐。監督のビジョンに身を任せ、その指示通りに動いていたというが、実際に完成した作品を観て、「こういう風にすればキレイに見えるし、気持ちも伝わるんだなと思って。勉強になりましたし、やっぱり中田監督に撮ってもらえてよかった」としみじみ感じたという。

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 テレビ朝日系で2009年から放送された「仮面ライダーW」の園咲若菜役で注目を浴びた飛鳥。「やっていた時はとても楽しかったですし、自分の人生の転機にもなりました。でもこの『ホワイトリリー』という作品に出会って、2度目の転機になったなと思います」と切り出すと、「この作品でひと肌脱いで、殻を破ることができたから、これからはどんなこともできるなと思うんです。お芝居をしていく上での足かせがなくなった。これからどんなお芝居ができるのか、楽しみです」と力強く付け加えた。(取材・文:壬生智裕)

映画『ホワイトリリー』は2月11日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開

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