『箱の中の羊』俳優・大悟にハマる人続出「びっくり」「予想以上だった」

是枝裕和監督の映画『箱の中の羊』(公開中)で綾瀬はるかと共に主演を務めたお笑い芸人・千鳥の大悟の演技が話題を呼んでいる。
第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された本作。物語の舞台は、テクノロジーが進み現在よりもAIが暮らしに根付いた少し先の未来。2年前に7歳の息子・翔(かける/桑木里夢※「桑」の木の上は十と草冠が正式)を亡くした建築家の音々(おとね/綾瀬はるか)と工務店の二代目社長を務める健介(千鳥・大悟)の甲本夫婦が、息子と同じ姿をしたヒューマノイドを迎え入れ、止まっていた家族の時間を進めようとするさまを描く。
大悟が演じる健介は、ヒューマノイド・翔に対して「おかえり、翔」と何のためらいもなく受け入れる妻・音々と違って懐疑的で、「わしは君のパパではない。おじさんでええよ」と一線を引こうとする。そんな夫婦のずれが浮かび上がっていくなかで「健ちゃんは逃げとるんよ」という音々に対し、健介が「おまえだってずっとお母さんのせいにしとるじゃねえか!」と声を荒げる場面もある一方、ヒューマノイド・翔とのクスリとさせるやりとりも見られる。徐々にわいてくるヒューマノイドへの情や亡き息子に対しての悔恨、贖罪など、心をかき乱されていく父を大悟がきめ細やかに体現。
役柄の設定を大悟本人と同じ岡山県出身とし、一人称も「わし」がそのまま使われていることもナチュラルな演技につながっており、SNSでは「大悟があまりにも良かった」「大悟が素晴らしすぎた」「こんなに演技が上手いとはびっくりでした」「とても自然で良かった」「佇まいが素晴らしい」「予想以上だった」「いい味出していた」「最後まで目が離せなかった」など絶賛の声が相次いでいる。
大悟の起用について是枝監督は「『ヤギと大悟』を見て撮りたいと思った。大悟さんはこれまでも俳優のお仕事をされていますが、そこまで出番が多くない印象。「トークサバイバー」(Netflixのドラマ・バラエティー番組)も面白いですが、とにかく“絶対この人シリアスなお芝居もできるな”と思っていたし、その直感は当たりました」とシネマトゥデイのインタビューで語っている。
大悟はこれまでも俳優として、映画『漫才ギャング』(2010)、『Zアイランド』(2015)、『OUT』(2023)などの品川ヒロシ監督作品や岡山を舞台にしたご当地映画『桃とキジ』(2017)、白石和彌監督作『ひとよ』(2019)などに出演。アニメーション映画『夜明け告げるルーのうた』(2017)などで声優経験もあり、『箱の中の羊』が映画初主演となる。(石川友里恵)


