アメコミに負けない!仮面ライダー、戦隊…特撮界を引っ張る2人のヒーロー作りに迫る!

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映画『破裏拳ポリマー』ビジュアル - (C) 2017「破裏拳ポリマー」製作委員会

 タツノコプロによるSFアクションヒーローアニメを実写化した映画『破裏拳ポリマー』(5月13日公開)で、メガホンを取った坂本浩一監督とキャラクターデザインを手がけた野中剛が、本作でこだわったヒーロー作りの裏側や、ヒーローの作り手としての今後のビジョンを明かした。

映画『破裏拳ポリマー』予告編

 元ストリートファイターの探偵・鎧武士(溝端淳平)が、正義の使者・破裏拳ポリマーとなり、悪に立ち向かう物語。王道のストーリーに、主人公が使用する格闘術“破裏拳”の要素を全面に押し出した本格アクション、バディーものとしてのおもしろみ、随所にちりばめられたユーモアが加わり、独自の魅力を放っている。特に注目したいのは、「仮面ライダー」「スーパー戦隊」シリーズをはじめとする特撮ヒーローものを多数手掛け、自らもスタントマンとして活躍した坂本監督と、あらゆるヒーローやロボットアニメなどの玩具を生み出してきた野中のタッグにより、この時代に新たに生み出されたヒーロー・破裏拳ポリマーのクオリティーだ。

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写真左から坂本浩一監督、野中剛

 ビジュアルは文句なしにかっこいい。それでいて決して華美ではなく機能性の高さをうかがわせるスーツには説得力がある。2人がデザインにおいてチャレンジしたのは「アメコミに負けないディテール」だったという。「仮面ライダー」や「スーパー戦隊」などレギュラー放送されている特撮ヒーロードラマでは撮影スケジュール、メンテナンスの面も含め、細部までこったデザインを実現するのは難しい。本作でここまで作りこんだヒーローに挑戦した理由を坂本監督は、「アメコミヒーロー映画へのささやかな反抗というか……向こうは何百億と資金がある。それに対し僕らでもこういうことができるというのを見せたかったんです」と語る。

破裏拳ポリマー - (C) 2017「破裏拳ポリマー」製作委員会

 野中は、「もともとタツノコプロの初期の作品がアメリカンテイストなもので、今考えてみるとアメリカのコミックヒーローが今のマーベル・シネマティック・ユニバースになっていくようなディテールアップ感を本作でもやったみたいなこと」とも。原作の要素も残しつつ「21世紀的解釈」によって新たな破裏拳ポリマーは誕生した。具体的には、格闘技を得意とする主人公の設定にあわせ、もともとあったマントや、突起物をできるだけ排除した。「デザイン的にはかっこいいしヒーローものとしては成立するかもしれませんが、そうしたものがあると格闘では不利。その代わり格闘で使うひじやひざにはプロテクターをつけて攻撃の際に破壊力を増す、守るという意味も含めてそうしたところはこだわりました」とリアリティー追求への努力も明かす。

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破裏拳ポリマーのスーツ

 本作のヒーローの特徴の一つに、本人がスーツを身にまとって戦うという点がある。通常だと、変身前は俳優、変身後はスーツアクターが演じることが多い。本作では、実際にスーツを着た溝端本人が変身後も演じ、アクションシーンに挑んだ。これは面の部分から顔がのぞくデザインであったため避けられないことだった。野中は「溝端君本人に合わせて作らなければいけない。そこが主な特撮ヒーローとは違うところでした。百戦錬磨のスーツアクターの方が着るのとはわけが違う」と溝端の体格や動きに合わせてスーツの微調整を繰り返した苦労を振り返る。こうした緻密な努力により丁寧に作り上げたヒーローの完成姿を見た際には素直に「かっこいい」と感じたという坂本。野中も同意し「デザインを描いている段階から立体になるスーツの想像を働かせて描いていますが、いざ現物が出来上がると、自分の想像を超えているところがあるんです」と満足そうな笑顔を見せた。

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生身でのアクションにも挑戦した溝端淳平 - (C) 2017「破裏拳ポリマー」製作委員会

 数多くのヒーロー作品に携わってきた二人は、これから生み出すものとしてどんなヒーローを思い描いているのだろうか。坂本は「単純にマーベルとかDC映画のヒーローって本当にうらやましいんです。潤沢な予算とスケジュールがあっていろんなことができる。ヒーローというのはすごい力を持っているから、例えば壁に激突したら壁が壊れなきゃいけないんです。それをマーベルはちゃんと再現しているけれども、僕たちはなかなかそれはできない。なぜか日本のヒーローだとゴミ箱に突っ込むとかね。そのスケール感というのをどうにかうまく打破していきながら、ヒーローの本当のパワーの演出をやってみたいというのはあります。演出としてのヒーロー像というのは出尽くした感もありますが、だからこそ、ここから先どうそれをもう一段回押し上げていくか、それが僕にとってのチャレンジです」と展望を語る。一方、「いろんな作品が、いろんなアイディアとデザインで勝負をしているわけですが、まだあるような気がする。まだ誰も見たことがないスーパーヒーローを提案していきたいとは思います」と意欲を見せる野中。現在はヒーローのかたちも多様化しているが、「もっとあるよと思うんです。そうでないとつまらない。予算の上でどうしても太刀打ちできない部分もアイディアで打破していくしかないです。それがうまくいったりいかなかったりするのですが、うまくいくと“超楽しい”んです」と瞳を輝かせていた。(取材・文:編集部・小山美咲)

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