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リリー・フランキー、がっついたベッドシーンを振り返る

リリー・フランキー、がっついたベッドシーンを振り返る
「俺は“汁男優”かと思いました(笑)」リリー・フランキーと橋本愛 - 写真:高野広美

 三島由紀夫の異色SF小説を映画化した『美しい星』で主演を務めたリリー・フランキーが、共演の橋本愛とともに撮影を振り返った。その中で、リリーはクランクインから濡れ場シーンに挑むという驚きの体験を語った。

 ある日突然、平凡な家族が宇宙人として覚醒し、地球を救うという使命に駆られ奔走するうちに、バラバラだった一家が一つにまとまっていくというストーリー。リリーは一家の主・重一郎(火星人)を演じ、橋本はその娘・暁子(金星人)に扮している。映画『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』などで知られる吉田大八監督作品に初めて出演したリリーは、クランクインから濡れ場シーンの撮影だったことを告白。若い部下と不倫中という役どころで「衣装部屋に入ったら置いてあるのは前張りとバスローブだけ。俺は“汁男優”かと思いました」と笑う。

 ベッドシーン自体、初めてのリリー。そんな彼に早速、監督から注文がついた。「ウワサでは演出が細かいと聞いていたので、どうなることかと思ったら、『もうちょっとがっついたセックスをしてください』って。確かに50代のオジサンが20代の女の子とやるとなったら、スマートなセックスじゃなくて、がっつくなと。妙に腑に落ちて、なんて的確な演出をする監督なんだろうと感心しました(笑)」と振り返る。

 一方、橋本は『桐島~』に次いで吉田監督とは2度目。そもそも今回の暁子役へのキャスティングは監督直々だった。もっとも、美しすぎるあまり周囲から浮いているという役について、監督から「暁子は絶対に美じゃなきゃいけない」と言われて戸惑ったようだが、「観客のみなさんに納得してもらえるよう、表情が曇らないよう、自分に自信を持って演じて、あとはカメラマンの近藤(龍人)さんがきれいに撮ってくださるだろうと委ねました」と語る。

 もっとも、撮影現場では結構なムチャぶりもあったらしく、リリーは監督から「火星のクレーターを見て泣いてと言われた」と明かす。「それは無理だから、メイクさんに目薬を頼んだら、監督が飛んできて、『重一郎は火星人だから、故郷を思い出して泣いてください』って監督なりの意図があるんです」。

 吉田監督が学生時代に原作を読み、自分で映画化したいと思った夢を30年越しで果たした本作。橋本は全編に監督の思いが詰まっていると言い、リリーも「三島由紀夫が原作というと重たそうだけど、観たらポップで面白いものになっている。『スター・ウォーズ』シリーズにあんなに行くなら、お茶の間SFのこっちも観てください」と熱弁を振るった。(取材・文:前田かおり)

映画『美しい星』は5月26日より全国公開


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