Netflix映画でも劇場で観るべき?

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監督としてはやっぱり映画館で観てほしい? - ノア・バームバック監督

 映画『イカとクジラ』などのノア・バームバック監督が、第55回ニューヨーク映画祭の出品作『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』について9月27日(現地時間)、ニューヨークのリンカーンセンターにあるウォルターリード・シアターで語った。

【映画写真】『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』

 本作は、長年の恨みや競争心を抱えた3人兄妹、片足を引きずっているダニー(アダム・サンドラー)、やり手のビジネスマンのマット(ベン・スティラー)、控えめな女性のジーン(エリザベス・マーヴェル)が、いつまでも過去の栄光にしがみつき、老いても気難しい芸術家の父親ハロルド(ダスティン・ホフマン)に翻弄される物語。

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 『フランシス・ハ』や『ミストレス・アメリカ』は男性よりも女性を中心に描いていたが、今作は家族のユーモアと怒りが同居する作品になっている。バームバック監督は「キャラクターの怒りがたくさんあって、情緒の状態によって感情が煽られたりするんだ。それでも家族愛があって、ある程度、希望の持てるストーリーだよ。普通、両親が子供にルールや階級などで、何が重要で何が重要じゃないかを定義づけがちだけど、この家族では芸術が(家族の中軸にある)宗教のポジションにあったんだ。ベン演じるマットも『僕らは父親から芸術に洗脳された』と語っているように、子供たちが父親による芸術への洗脳状態から脱する過程を描いていったんだよ」と説明した。

 それぞれのキャラクターの個性が際立っていることについては「僕は、もし観客が知っている俳優や、感情移入できる俳優をキャスティングしたなら、彼らには単なる“豪華キャスト”として映画の中に居てほしくはないんだ。ベンとは既に仕事をしていたし、アダムは2年前に電話をくれて『もし何か僕に適した作品があれば、連絡をくれ』と言われていたんだ。そこで3人でランチをして、彼らに兄弟を演じてもらう話をしたんだよ。その時点では彼らが喧嘩するシーンだけは決め、そこから逆戻りするように兄弟の話を構成したんだ。ダスティンは、何度も繰り返して演じることや話し合うことが好きだね。とにかくすごいよ」と明かした。

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 Netflixとのタッグについては「もともと独立系映画として作り、スーパー16(カメラ)で撮影し、これまでの映画と同様に劇場上映予定だったんだ。劇場上映は、まだオンライン配信会社が打ち負かせない、不滅の形態だよね。けれど、Netflixは編集段階で今作の配信を決めてくれた。彼らは素晴らしかったけど、この場であなた方が鑑賞したように(他の観客も映画館で)観るべきだね」と複雑な心境を語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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