『セッション』マイルズ・テラー、くじけそうになるほどの難役とは

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アダム・シューマン本人(左)とアダムを演じたマイルズ・テラー(右)

 映画『セッション』で注目を浴びた若手俳優マイルズ・テラーが、新作『サンキュー・フォー・ユア・サービス(原題) / Thank You For Your Service』について、脚本・監督のジェイソン・ホール、俳優のビューラ・コアレ、そして本作のモデルとなったアダム・シューマンさんと共に、10月26日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

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 本作は、作家デイヴィッド・フィンケルのノンフィクション「帰還兵はなぜ自殺するのか」を映画化した戦争ドラマ。イラク戦争から、愛する妻と2人の子供の住む祖国アメリカに帰還した兵士アダム・シューマンは、戦場で悲惨な体験をした仲間ソロやマイケルと共に日常生活を取り戻そうとするが、戦場で仲間を失った体験がトラウマとなり、精神的に苦悩する日々が続く。『アメリカン・スナイパー』の脚本家ジェイソン・ホールが脚本兼監督を務めた。

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 作家デイヴィッド・フィンケルからアプローチされ、さらに自身の話が映画化されたアダムさんは「デイヴィッドはとても良い人で、素晴らしいジャーナリストだけど、最初は『なぜ僕なのか?』と思ったよ。2、3年で本が完成したら、今度はホール監督から『君の人生を映画化するよ』と言われたんだ」と当時の驚きを語った。

(左から)ジェイソン・ホール監督、ビューラ・コアレ、アダム、マイルズ

 『アメリカン・スナイパー』に続き、再び戦争が題材の作品を手掛けた理由を「アダムの体験にある」と語るホール監督。「彼には、既知の事柄から先に起こることを推定して、感情的に(当時)どんな立ち位置にいたのかを共有する能力があるんだ。実際に戦地に送り出された兵士たちは、帰還した際に(現在は)どんな感情であるかを語ることを教えられていない。だからアダムが、(そんな実体験を)もう一度ジャーナリストのデイヴィッドの前で、心を開いて語ってくれたのは本当に素晴らしいことなんだ」と称賛した。

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 そんなアダムを演じたマイルズは「くじけそうになるくらいの仕事だった」と語る。それでも彼に惹かれた理由は何だろうか。「アダムは1,000日以上を戦地で過ごし、戦地でトラウマになるような体験をした1週間後には、自宅で子供たちのためにパンケーキを焼いていたんだ。帰還兵たちは体験を家族に話せず、一般の人にもその体験は到底理解できない。いかに感情を閉じ込めてきたかという点に惹かれたね」とマイルズ。アダムの気持ちをなんとか掴んだ後、本人に会ったそうだ。

 1,400人ものオーディションテープから選考され、アダムの仲間のソロを演じたビューラは、モデルとなったソロ自身について「僕もマイルズ同様、実在の人物を情報源として利用したかったけれど、彼はもともと原作にも映画にも関わりたくないと思っていたんだ。だからホール監督でさえ、撮影前に彼とは連絡が取れなかったんだよ。僕も彼に3度電話したけれど、30秒くらいで切られてしまったからね」と話す。だが4度目に電話をしたとき、ついに本人が手を差し伸べてくれたという。「撮影の4分の1が済んだところだったんだけど、演技上の葛藤があって助けが必要だったんだ。彼は僕を受け入れてくれて2時間半も電話で話すことができたんだよ」と笑顔で振り返った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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