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鬼才ホドロフスキー新作はサイコマジックのドキュメンタリー!支援を呼びかけ

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新作はサイコマジックが題材!

 『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』などカルト映画の巨匠として知られるアレハンドロ・ホドロフスキー監督が、新作ドキュメンタリー『サイコマジック(英題:Psychomagic, an art that heals)』の製作を発表。フランスのクラウドファンディングサイト「Ulule(ウルル)」で製作費を募っている。

ホドロフスキー監督作『エンドレス・ポエトリー』予告編

 2014年に23年ぶりの新作『リアリティのダンス』、2017年にはその続編『エンドレス・ポエトリー』を発表し、89歳にしてなお精力的に活躍しているホドロフスキー監督が新作として製作を発表したのはドキュメンタリー作品だ。サイコマジックとはホドロフスキー監督が提唱してきたロールプレイングと精神分析を合わせたような心理セラピーで、本作では、実際にホドロフスキー監督のもとに悩み相談に訪れた人々が出演し、サイコマジックがどのように実践され、作用しているのかを描く。

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ホドロフスキー監督

 本作の実現に向けて、クラウドファンディングが実施されており、ホドロフスキー監督は「映画芸術とは真の自己を見つけるための扉。 金儲けではなく、自由で独立した映画をつくる為にあなたの力が必要です」と支援を呼びかけている。プロジェクトページは英語・フランス語ほか8か国語表記で日本語はないものの、日本からの支援も可能で4月23日6時59分(日本時間)まで実施中。金額は5ユーロから2,500ユーロまで選ぶことができ、価格に応じて本編のDVDやプレミア上映招待から、サイン入りカチンコや、幻のSF映画『デューン』のシナリオのコピーなどの特典が進呈される。ほかにも、ホドロフスキー監督が製作を準備している『エル・トポ』の続編『エル・トポの息子』や、デヴィッド・リンチを共同プロデューサーに迎え、ニック・ノルティマリリン・マンソンウド・キアーが出演するはずだったものの製作中止となった幻のスパゲッティ・ウェスタン映画『キング・ショット(原題) / King Shot』のシナリオPDFなど、ファンにはたまらない様々なアイテムが用意されている。(編集部・石神恵美子)

アレハンドロ・ホドロフスキー監督のコメント翻訳(抜粋)

私だけの力ではできません。多大なる情熱を持つ人々が参加してくれることによって初めてこの作品は出来上がるのです。その為に私はこうして皆様に説明する義務があります。
小さい頃にチリの港町で育ちました。北部、タラパカ砂漠の隣の港町です。そこは3世紀も雨が降っていない大地です。木も、そして川もない大変乾燥したところで、私は木の葉が森で音をたてるのを聞いたことがなく、蝶々も目にしたことがなく、裸足で大地を歩く心地よさも味わったことがありませんでした。

そんな中での唯一の楽しみと言えば、毎週日曜日に小さな映画館でモノクロ映画を見る事でした。そこで私は夢に出会いました。

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外国人の親を持ち、大きな鼻を持ち、学校ではピノキオと呼ばれていじめられて友達もいなく、家では店を手伝わされる毎日の中で、映画館という場所が自分にとっては唯一の喜び、魔法の様な時間でした。『フランケンシュタイン』や『ノートルダムの鐘』、そしてSF映画の古典である『来るべき世界』を見ました。映画に出てくる登場人物は当時の私にとって純粋なヒーローでした。私は映画に救われたのです。映画が私を生かしてくれました。

そうしていつか自分のアートを作りたい、と思うようになりました。しかしずっと後になるまで、映画というものが大きな産業によって生まれたという事に気づきませんでした。アートであり産業、つまり映画業界。もちろん、映画業界はこの素晴らしき魔法のアートを我々に与えますが、彼らは映画をアートとしてではなく「商品」として扱い、お金や名声や権力のために魂を売っています。何とも痛々しい世界だと思いませんか?私にとってのアートは、そして壮大なるアートへの欲望は、精神・感情の世界であり、魂の星です。私は死ぬ前に、映画業界の本質に革命を起こしたい。不可能を可能にしたい。より良いものに少しでも近づき、星を掴みたいのです。

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今回の作品では、現在の映画業界の要素が一切ないものを作ります。お金の為に魂を売ったり、金儲けの為に社会情勢を利用して作品を作ったりする日和見主義ではなく、人間の本質的な美しい魂が映し出されるような、本来の人間の美しさに気付けるようなアートをつくりたい。

心が興奮し狂乱する状態とは何でしょう?
私はかつてシュルレアリストで、「パニック」を作り出しました。
様々な不可能を、情熱と忍耐を持って探求しました。
今回は役者を使わず、普通の人々を起用し、演じてもらうのではなく、彼ら個人の本当の姿を見せる。
悲しい時は本当に悲しみ、怒る時には本当に怒っており、苦しむときには本当に何かの問題に苦しみ、闘う時は本当に闘う……。
今までの映画では見たことのない「本当の感情」を見せるのです。

映画というものが、私自身の、あなたの、そして人類の魂の、あらゆる問題を救うものであることを願っています。
映画というものが、神聖な文章と同じような価値を持つことを願っています。
全ての人々が自分自身の中に深く入っていって欲しい。

「我を知れ」。自分自身を知ることです。
私は「個人」ではなく人類です。そして自分を知るには他人を知ることです。
「時」を知るには「永遠」とは何かを探し求めなければいけない。
「一つの場所」を知るには「無限」というものを知らなければいけない。
全ての芸術的な活動は新たな世界への種となります。

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