篠原涼子、歌に挫折して開けた道

90年代を振り返った篠原涼子 写真:齊藤幸子
90年代を振り返った篠原涼子 写真:齊藤幸子

 1990年代に「恋しさと せつなさと 心強さと」でダブルミリオンを記録するなど、歌手として大成功を遂げたあと、本格的に女優に転身すると、数々の映画やドラマで主演を務める活躍をみせている篠原涼子。最新作『SUNNY 強い気持ち・強い愛』では、90年代のいわゆるコギャルと呼ばれた女子高生たちの20年後の姿を好演しているが、篠原にとっても90年代というのは非常に大きな転換となる時期だったという。

篠原涼子の制服姿!『SUNNY』場面写真

 劇中には、映画タイトルになった小沢健二の「強い気持ち・強い愛」をはじめ、安室奈美恵trfJUDY AND MARY ら90年代に大ヒットした懐かしい曲が数多く使われている。篠原は「小沢さんやジュディマリ、Charaさんとか、一緒に歌番組に出ていた人たちなので、リハーサル風景や、控室でいろいろ話した記憶が鮮明によみがえってきました」と当時を懐かしむ。

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 篠原にとって90年代半ばは「音楽を楽しんでいた時代」と語っていたが、同時に方向転換を余儀なくされた時期でもあったという。劇中登場する「不幸はみんなに平等に訪れるものなの」というセリフにちなみ、自身を振り返ってもらうと「幸せも不幸も経験しないよりはした方がいいと思っています。もちろん誰しも不幸は経験したくないと思うだろうけれど、そういうきっかけがあるからこそ成長できたり変われたりすることがあるんです」と持論を展開。

 そんな彼女の転換期は「歌が売れなくなったとき」だという。「不幸という言葉は適切ではないと思いますが、歌がヒットしなくなったとき『一番好きなことができなくなる』という不安が大きかった」と篠原は振り返ったが、同時に「売れないながらも一生懸命取り組んでみよう」と意識を変えた。

 これまで歌うだけだった自身の曲に「詩をつけてみよう」と前を向いた。詩を書くことで、いろいろな人の気持ちを考え、想像することを学んだ。そして試行錯誤しているうちに、いままで物事に対して受け身だったが、積極的に取り組むようになっていった。これまで自分でも気づいていなかった、新たな自分に出会えたという。

 「詩って想像力が豊かじゃないと書けないし、発想力も備わったかなと。そういったことが、演技にもつながっているような気がしています」と活路を見出していく。「成功しなくても“トライした”という事実は自信につながるんです。初めてのことをやるのって大変ですが、常にトライする精神力を持ち続けていきたい。それが私のテーマです」

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 いまや映画やドラマで主演を務め、その演技を高く評価される女優として、しっかりと居場所を見つけた篠原。しかも本作では「育ての親的な感覚がある」という音楽担当の小室哲哉とのコラボも実現。「小室さんのおかげで自分は救われたと思っています。とても安心感のある方です。そんな方と音楽と女優という初めての形で、こうして再び対面できるのは、新鮮な感覚」と篠原にとってはとても感慨深い“共演”となったようだ。(取材・文:磯部正和)

映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』は8月31日より全国公開

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