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『ぼくらの七日間戦争』菅原浩志監督、すい臓がんのため死去 享年70歳

菅原浩志監督
菅原浩志監督

 映画監督・脚本家・プロデューサーとして活動した菅原浩志さんが、2025年11月12日にすい臓がんのため、享年70歳で亡くなった。1日、菅原さんが代表を務める有限会社シネボイスが発表した。故人の遺志により、葬儀は近親者のみにて執り行われた。

宮沢りえさん出演『ぼくらの七日間戦争』

 菅原監督は1955年に北海道で生まれ、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で映画製作・演出を学んだ。

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 1988年に公開された監督デビュー作『ぼくらの七日間戦争』は、宗田理さんの小説を原作に、管理教育に反抗する中学生たちの姿を描き、社会現象を巻き起こした。

 その後は、安室奈美恵さんが出演した『That's カンニング! 史上最大の作戦?』(1996年)や『ときめきメモリアル』(1997年)、『マグニチュード 明日への架け橋』(1997年)などを監督。2000年に入ってから『ほたるの星』(2004年)、『早咲きの花』(2006年)、『写真甲子園 0.5秒の夏』(2018年)などを手がけ、映画を通じて教育や地域活性化、文化振興に貢献した。

 遺作となったのは、吉田美月喜さんを主演に迎え、アイヌ文化伝承者・知里幸恵さんをモデルに、差別や迫害を受けながらも、アイヌの叙事詩ユーカラを翻訳した女性の半生を描いた『カムイのうた』(2023年)。同作について、シネボイスは「アイヌ文化への深い敬意を込め、未来へ文化を継承するという故人の強い思いが結実した作品であり、そのメッセージは今後も多くの皆さまの心に寄り添い続けるものと存じます」としている。

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