セクハラ問題でCEOから退いた男を描いたドキュメンタリー、監督らが語る

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左から、プロデューサーのアレックス・ギブニー、アレクシス・ブルーム監督

 映画『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』『「闇」へ』のアレックス・ギブニー監督が、製作を務めた話題のドキュメンタリー映画『ディヴァイド・アンド・コンカー:ザ・ストーリー・オブ・ロジャー・エイルズ(原題) / Divide and Conquer: The Story of Roger Ailes』について、アレクシス・ブルーム監督と共に、12月6日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

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 本作は、セクシャル・ハラスメント問題でFoxニュースのCEOの座を降りたロジャー・エイルズ氏を描いたドキュメンタリー。リチャード・ニクソン米元大統領のメディア・アドバイザーだったエイルズ氏が、いかにその後の共和党の大統領候補を当選させ、さらにFoxニュース設立後のメディア操作をしてきたかを捉えながら、現在のアメリカの問題を浮き彫りにしたもの。

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 誰もが人間であるという基本的な観点から製作を始めたというブルーム監督。「確かに人間は、(ロジャーのように)信じられないような邪悪な行為に走ることもあるけれど、それと同時に誰もが人間性を持ち、普通の部分も持ち合わせている。悪影響を与える人は、簡単に人を誤解させ、追放すべきと判断されてしまうけれど、生まれながらのモンスターは存在しないのよ」本作では、あくまでエイルズ氏のセクシャル・ハラスメントの報道だけにとらわれずに、中立の立場で彼を描いたと主張した。

 ギブニーは、Foxニュースについて「例えば、オバマ米元大統領の国籍陰謀論もそうだが、彼がハワイで生まれた事実には何の問題もなかったが、Foxニュースはその問題をしつこく何度も扱っていた。彼らにとってのこのフィクションのストーリーは、オバマ元大統領を嫌っている人々には、とても興味深いことであるのを理解していたからね。つまり、(形態的には)ニュース番組のように見えるけれど、ニュースを集めたり、真実を語ったりするのではなく、あくまでエンターテインメント番組だったんだ。でも、(すべてをコントロールしていた元凶である)ロジャーがいなくなれば、全てが良くなるというわけではないんだ。彼は、Foxニュースという文化を残し、まだそのDNAが番組内に引き継がれているからね」と語った。

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 また、エイルズ氏からセクシャル・ハラスメントを受けた人たちの中にも、語ることのできない女性はかなりいたそうで「話せない女性の中には、示談金を受け取って話せない人もいたし、もし仮に話したとしたら、契約違反で示談金よりも多くの罰金を払うことになる可能性があったりもしたそうよ。そんな法的な理由から、語ることを恐れている人もいたわ」とブルーム監督。女性たちは一度(自分の中で)処理したことを、またぶり返すようなことはしたくないし、被害者の女性の多くは何事もなく暮らしたいと思っていて、人々の注目を集めたいとは思っていないのだと彼女なりの見解を語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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