『シュガー・ラッシュ』新作ディズニーからNGナシ 監督コンビが込めたメッセージ

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リッチ・ムーア監督とフィル・ジョンストン監督 - (C) 2018 Disney. All Rights Reserved.

 ディズニーの新作アニメーション『シュガー・ラッシュ:オンライン』(12月21日全国公開)で共同監督を務めたリッチ・ムーアフィル・ジョンストンが、ディズニーキャラクターが奇跡の共演を果たす本作の裏側と、現実社会にも通じるメッセージを語った。

【動画】ディズニープリンセス共演『シュガー・ラッシュ:オンライン』予告編

 アーケードゲームの世界の住人ヴァネロペ&ラルフの友情をつづったヒット作『シュガー・ラッシュ』の続編となる本作では、レースゲーム“シュガー・ラッシュ”の壊れたハンドルを求めて、2人がインターネットにダイブ。何でもアリの世界には、スター・ウォーズ、マーベル、ピクサー、ディズニープリンセスと、人気作のキャラクターが次々に登場する。

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 まさかの豪華共演の実現にさぞ苦労しただろうと思いきや、ムーア監督は「共演のアイデアには、ディズニー側も『素晴らしい! もっとやってよ!』って感じで面白がってくれました。特にプリンセスを登場させるアイデアに興味を持ってくれて、楽しんでやっていこうと言ってくれました」と言ってのける。

 イメージを守るため、キャラに“やらせてはいけないこと”を指示されることもなく「それどころか、もっとやってって感じでした。アイアンマンを出そう! イーヨーも忘れずにね! って」とムーア監督。ジョンストン監督も「規則の壁に阻まれることはありませんでしたね。ディズニーには創作の自由がある。カットしたのは基本的に、自分たちが面白くないと判断したシーンだけです」と明かす。

 また“何でもアリ”だったからこそ、大事だったルールもある。「僕らが守った唯一のルールが、みんなが共感・感情移入できる物語にするということ。かつてウォルト・ディズニーは『全ての笑いに対して、涙があるべきだ』と言いましたが、僕らもこの作品を、現実世界にも通じる真実を含んだエモーショナルな映画にしたかった。僕らの場合、涙より笑いの方が少し多いですけどね(笑)」

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 一方、広大なネットの世界で主人公のヴァネロペが最も憧れる場所は、危険で過激なレースゲーム「スローターレース」の世界だ。本作ではこうした、平和なだけではないインターネットの多様性も描かれる。ムーア監督は、いわゆる“暴力的”なゲームにヴァネロペが憧れる展開に納得できないスタッフから「例えば、自分の娘がそういう場所に住みたいって言ったらどう思う?」と質問されたそうだ。

 「確かに娘が危険な地域にある大学に行きたいって言ったら複雑な気持ちになるでしょう。でも『自分が行きたくない場所だからといって、だめだって言えるかい?』と返答しました。それこそがこの作品で伝えたいことなんです。ヴァネロペとラルフの友情について描いてますが、大人の皆さんにも、子供たちが受け入れがたい望みを持つ時もあるけど、それが彼らの夢ならば、行かせてあげないといけない時もあるんだって伝えたかった。そういうことを理解してもらいたいんです」

 『ズートピア』でも監督・脚本家としてタッグを組んだ2人。動物たちの街にアメリカ社会を反映された同作を手掛けたことは、「議論っぽくせずに、世の中の在り方とそこから何を伝えたいかをさらに考えるきっかけになった」といい、『シュガー・ラッシュ』にもオンライン世界に対する風刺が含まれているという。「例えばコミュニケーションツールとしての利用や多くのことを学べる点は素晴らしいけれど、ひどい一面も無視できない。ネットは今や生活の一部ですから。願わくば、みんながインターネットの在り方について深く考えるきっかけになり、人に優しくするきっかけになってくれたら、それが全てだと思ってます」

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 ちなみに『ズートピア』のように、多様なキャラクターにスポットを当てている点も本作の見どころ。例えば、ラルフを手助けする重要キャラ、JP・スパムリーはうざったいポップアップ広告を象徴する存在だが、これはジョンストン監督が「ポップアップ広告も、グラフィックやアートスクールを卒業した人たちが仕事でやってるだけであって悪魔ではないよね。ただスパムで生活しなきゃいけないだけでさ」と言ったことで誕生したキャラなのだとか。監督は「彼らだって、自分の仕事をしているだけだからね!」と満面の笑みで語った。(編集部・入倉功一)

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