戸田恵梨香、保育士役で命の重みを痛感

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戸田恵梨香

 女優の戸田恵梨香が19日、日本大学芸術学部江古田キャンパスで行われた映画『あの日のオルガン』の“未来の保育士”試写会イベントに出席した。大原櫻子平松恵美子監督とともに出席した戸田は、本作の撮影を通して命の重みを再確認したことに触れながら、未来の保育士たちにメッセージを送った。

戸田恵梨香&大原櫻子、未来の保育士と真剣ティーチイン【写真】

 太平洋戦争末期、日本で初めて保育園を疎開させることに挑んだ保母たちの実話を描く本作。戸田は保母のリーダーである板倉楓、大原は天真爛漫な音楽好きの保母・野々宮光枝を演じる。この日のイベントでは、会場となった日本大学の学生を含む保育士を目指す学生たち約100人を集めて試写会が実施された。会場の教室に姿をみせた戸田が「今日は楽しんでいってください」とあいさつ。同大学の卒業生である大原は「去年までここで授業を受けていたので、不思議な感じがします」と感慨深い表情をみせた。

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 未来の保育士にメッセージを求められた戸田は「今朝、くしゃみをしたときに身体を捻ってしまって……歳だなと思いました」と笑いながら切り出すと、「ここに来る途中も、身体を痛めたときに保育士の方はどうしているんだろうと思いました。保育士はとにかく体力の仕事だなと。子どもたちの命を預かるという意味でも責任や負担があって、精神的にも体力的にも大変な仕事だなと思いました」としみじみ。戸田は「子どもって本当に凄いんですよ。抱っことなると前からも後ろから来たり、(身体に)ブラブラしたり。本当に腰との戦いでしたね」と笑みを浮かべる。

 また、保育士という役柄を通して多くを学んだという戸田。楓が戦争に対する怒りや悲しみで涙を流すシーンの撮影を振り返って「ある子どもが『どうして楓先生は泣いているの?』と聞いてきたんです。共演の女優さんが『戦争に怒っているんだよ』と答えると、その子が『なんで戦争なんてやるの? しなかったらいいのに』とすごく純粋に聞いていた。それにはハッとさせられて、私たちが、この子たちの未来を繋いでいく責任があると思った」と実感したという。

 さらに戸田は「私は兵庫県の出身なのですが、この作品をやるにあたって思い返していたのが、6歳のときに経験した阪神淡路大震災でした」と語る。「あのときは近所のおじちゃんもおばちゃんも亡くなりました。震災で街がなくなるという事実を知りましたけど、子どものときは死を目の当たりにしてもその恐怖がいまいち分からなかったんです。でも、少しずつ時間が経ち、いろんなことを理解していくうちに『なんで?』という気持ちが生まれました。そのときの気持ちや、いま大人になったからこそ考えられるものを抱きながら作品に携わりました」と切々と語る。

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 戸田は「テレビや映画って、ただ感動を与えるということがすべてではなく、一緒に観た人たちと語り合えるところも良さだと思うし、そこに意義があると思います。震災の話をしましたが、同情してほしいというわけではなく、ただ事実を知って欲しいというだけなんです。みなさまにどう受け取ってもらえるか分からないですが、(この映画が)心に残ってもらえたらいいなと思っています」とメッセージを送った。(取材・文:壬生智裕)

映画『あの日のオルガン』は2月22日より公開

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