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過激な思想にのめり込んでいく少年…ダルデンヌ兄弟のカンヌ受賞作、5月公開

ごく普通の少年が過激な思想にのめり込んでいく…(写真は『その手に触れるまで』より)
ごく普通の少年が過激な思想にのめり込んでいく…(写真は『その手に触れるまで』より)

 『ロゼッタ』『ある子供』で2度のカンヌ国際映画祭パルムドールに輝いたジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟の新作『Young Ahmed』が、『その手に触れるまで』の邦題で5月22日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかで全国公開される。

2015年に来日した時のダルデンヌ兄弟【画像】

 主人公は、ベルギーで暮らす13歳の少年アメッド。ゲーム好きのごく普通の少年だったが、徐々に尊敬するイスラム指導者に感化され、過激な思想にのめり込んでいく。イスラム教の狂信者となったアメッドは、宗教的な敵とみなした学校の先生を殺さねばならないと思い始める……。

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 狂信的な思想に取りつかれた少年の感情の変化を捉えた本作で、ダルデンヌ兄弟は第72回カンヌ国際映画祭監督賞を獲得。今回の受賞で審査員賞を除くすべての主要賞(パルムドール、グランプリ、脚本賞、女優賞、男優賞)を受賞する偉業を成し遂げた。

 メガホンを取ったダルデンヌ兄弟は、本作の脚本も執筆。少年アメッドをイディル・ベン・アディが演じたほか、オリヴィエ・ボノーミリエム・アケディウヴィクトリア・ブルックらがキャストに名を連ねる。(編集部・倉本拓弥)

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